昨年秋から暮れにかけて、私たち二人ともなんとなく体調が整わず、かといって病気というほどでもなかったので、幾つかの整体院やマッサージ院の門を叩いてみました。どこも施術後は身体が楽になる感じはしたものの、1週間もすると同じ状態に戻ってしまうということが続いていました。そんな時に知ったのが筋膜リリースでした。
1月からの5回コースに申し込み、初日は既に行われたのですが、その後再度の緊急事態宣言が出て、2度の延期を経てようやく明日、再開します。早朝東京を出て大阪まで、日帰りの旅ですが行って参ります!
筋膜リリースとは
筋膜とは、筋肉を包み込む薄い膜のことです。筋肉は直接骨についている訳ではなく、この筋膜という薄い組織膜に包まれて身体中に存在しているのです。筋膜はみかんの果実を包み込む房のようなものという説明を受けたことがありますが、イメージとしてはそんな感じです。この筋膜は柔らかい組織なので、同じ姿勢を長く続けたりすると委縮・癒着をしやすいという特徴があり、こりや痛みの原因となることがあるそうです。また、筋肉の柔軟性が損なわれる原因ともなります。つまり、筋膜は人の身体の痛み、ストレスと密接に関係しているのです。
筋膜リリースとは、この筋膜の委縮・癒着をリリースして正常な状態に戻すことを言います。
筋膜リリースの効果
筋膜は主にコラーゲンと水でできていて、筋膜リリースは、その筋膜の中にあるコラーゲンのうち、古く、硬くなったものを外から一定の圧力を加えることで、壊しているのだそうです。筋膜は、身体中に張り巡らされた「コラーゲンの3Dネットワーク」と呼ばれているそうです。
より具体的に言うと、筋膜リリースは、筋膜に同程度の圧力を持続的にかけ続けることで、筋膜の中のコラーゲン繊維を破壊し、それにより線維芽細胞というものが反応して、コラーゲン繊維の破壊と産出を繰り返すことで、コラーゲンの修復(リニューアル)が完了しするというプロセスを経るということでした。
線維芽細胞の役割は、①筋膜内のコラーゲン繊維を壊す、②筋膜内のコラーゲン繊維、エラスチン繊維とヒアルロン酸を産出する、③筋線維芽細胞となって、身体の広い範囲にわたってコラーゲン繊維の代謝を行うのだそうです。
そして、私が今回キャラアロマテラピースクールで教わったのは、DTMR(Deep Tissue-Myofascial Release)と呼ばれる手法で、筋膜に対して手技による働きかけを行うことで、身体が本来持つ機能を回復させ、より自然体で快適な生活が送れるようにしていくことを目指すものです。
「筋膜リリース」という言葉は広く使われ、そのための方法や道具もたくさん紹介されていますが、DTMRはそのうちの一つです。自分の指や拳、手のひらの一部、肘などを道具として使って、筋膜リリースを行うものです。
5回のコースを受講して、できれば日々のセルフ・ケアに取り入れてみたいと思っています。効果の程は、またこのブログでお伝えしたいと思います!