キックボードで転倒して学んだ、”One thing at a time”(一度に一つのこと)という貴重なレッスン

昨年の今頃、豊洲の公園で小学生くらいの男の子とお父さんらしき人がキックボードで散歩している姿を見て、私もほしいという気持ちに駆られ、星二に相談してキックボードを購入しました。それ以来特に危険な目に遭うことなく使用していたキックボードで下が、先週、まさかの自宅の庭で転倒しました。

子どもの頃からの憧れ

私、彩子が子どもの頃、ローラースケートが流行した時期がありました。

当時、親に自分もローラースケートを買って欲しいと言ったところ、「転んだら危ないから。」と一蹴されてしまいました。

その時は、まあ当然転ぶだろうから仕方がないと諦めたのですが、昨年の秋に豊洲ぐるり公園でキックボードに並んで乗る親子連れに遭遇した際、私の中の子ども心が再び出てきて、「キックボード、やってみたい。」と思い始め、今度は無事に入手したのでした。

ネットで評判や乗り心地も調べて、大人が乗っても比較的安全と思われたドイツ製のHUDORA社のものを選びました。

自宅の庭で突然バタン

それで、およそ1年間、都内を一度に5キロメートルほど走ったり、橋や坂も、歩行者とぶつかったり、転倒したりすることのないよう注意して乗っており、転びそうになったことすらありませんでした。

それで少し余裕を感じていたのかもしれません。

今回、北関東の自宅にキックボードも引っ越してきて、ガレージの片付けが完了した後で初めて梱包を解いたキックボードに久しぶりに乗ることにしました。

同じ敷地内に住む母の家の前まで乗って行き、丸く円を描くようにターンしながら家の中を覗きこみ、「お母さんは何しているのかしら?キックボードを披露しようかな?」なんて心の中で言った瞬間だったと思います。

景色がゆっくり変わる気がしました。

と言っても、水平に景色が流れるのではなく、空が急に視界から消えて、足下のインターロッキング(駐車場とかに敷いてあるカラーブロックのような材料)が突然眼前に迫ってくるように見えたかと思った途端、地面に顔が密着していました。

「痛い!」と思って起きあがろうとしたのですが、右頬と右手首、右腰に痛みが走って、そのまま直ぐには起き上がれませんでした。

とにかく、落ち着かなくてはと思い、楽に動かせる左手を使って体を起こし、キックボードを起こして、家に戻りました。

その後、痛むところを氷で冷やし、骨折したとするとどんな痛みになるのかネットで検索したところ、痛みと腫れに特徴があるようでしたので、打ったと思われる箇所を冷やしながら様子を観察することにしました。

幸い、数分してもズキズキするような痛みはなく、顔を打っており、頬に擦り傷が数箇所あり、そこから少し血が出ていましたが、その傷の痛み以外は特に出て来ませんでした。

右手首や右腰も打った痛みはありますが、骨折の際に見られるような押すと痛むという圧痛は感じませんでした。

それで、おそらく骨折はしていないだろうと判断し、とりあえず、しばらく横になり安静にして様子を見ることになりました。

その後の経過

その後、頬の傷を消毒し、薬を塗りました。

顔の右半分には、目の下にガーゼが貼られましたが、幸い、マスクをするとほぼ隠れる位置でした。

腰の痛みは、就寝時右を向くと痛いので、寝るときには上か左を向かないと眠れない状態です。

右手首は内側から押されたので、ゴルフクラブを持つと少し痛い感じがして、ここ1週間はクラブを握らないようにして来ましたが、そろそろ復活できそうです。

転倒から1週間が経過し、頬の傷もほぼカサブタになり、もうすぐそれも取れそうです。

現在頬の傷の周辺と右の太ももには大きなアザのような内出血が広がって来ていますが、これは時間の経過で消えることと思われます。

いずれにしても、あのような転倒で骨折などの深刻な怪我をしないで済んだのは、何かに護られたお陰と思っています。

転倒で学んだこと

私は、これまでキックボードを単なる遊戯具と思ってきたことを反省しました。

たしかに、子どもなら身体が柔らかく、回復力も高いので、転んでも大した怪我にはならないでしょう。

しかし、大人、それも年齢の相当高い方の大人が転ぶと、大きな怪我に容易に繋がる危険性のある乗り物だということを痛感しました。

車の場合には、運転中に進行方向や車の状況から意識を離すということがどんなに危険なことかよく知られています。

私自身もそのことは十分に認識して、特に首都高速などでは緊張感が高まります。

キックボードも、意識を離した時に生じる危険性は、生身の身体を晒しているのですから、車と同じか、場合によってはそれ以上のものがあるのです。

そして、何よりも今回、私にとっての大きな学びとなったのは、人間の脳は「一度に一つのことしか考えられない」ということです。

キックボードに乗っている時に、キックボードの操作状態から頭を離してしまったら、とても危険だということです。

そして、これまでの私は、何事につけてもマルチタスクが良いと考えて来た人間ですが、実は、一度に一つのことに意識を集中させるシングルタスクの方が最終的には脳の機能は高まるのではないかと思い始めました。

一度にたくさんのことを同時進行させると効率が良く見えますが、そのために意識は分散され、肝心なことが抜け落ちたり、後から失敗に繋がる危険性も高まるのではないかと思います。

それで、このキックボードでの転倒を良い機会として、これからは、自分の中での取り組み方は、

“One thing at a time” あるいは、”One at a time”「一度に一つのこと」「一歩ずつ前進」に変えて行こうと思います。

何が契機になるかは分かりませんが、私を護ってくれた自然の力はこんなことも私に教えてくれた気がします。

これからは、焦らずに一歩ずつマイペースで進んで行きたいと思います。

そして、目の前のことに意識を集中させて取り組みたいと思います。

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございます!

この記事を書いた人

saiko

Saiko

アメリカ留学を経て、予備校や学習塾での英語教育に携わること約10年。在職中に英検1級を取得。TOIEC985点。法律関係に転職し、夫婦で同業、共働きしながら現在に至る。留学や受験時代の体験から人の潜在意識や潜在能力に関心を抱く。夫の星二の50歳の誕生日を機に、星二の夢である「ゴルフでシングルに」に一緒にチャレンジするべくゴルフを習い始める。3年で100切りを目指して、趣味の英語と旅行も織り交ぜながら、星二と一緒にゴルフの上達を目指す。楽しく上達がモットー。現在のベストスコアは、117。