今日は、今週初の初動負荷トレーニングの日でした。
トレーニングをしながらいくつか気づいたことがありますので、ここでシェアしたいと思います。
今日からグローブを使用しています
初動負荷では、身体の末端(手や指先、足先など)は脱力してトレーニングをするのが基本とされています。
しかし、私のような初心者は、マシーンのハンドルを握る際に指に余分な力(警戒心の現れ?)が入っているのでしょう。
前々回、左手の人差し指の第2関節のところにある細い血管が少し盛り上がって、小さな豆のようになっていました。
マシーンのハンドルは、中指と薬指の間で握るので、本来、人差し指に力をかける必要は全くありません。
それでも、私の体は、いつも中心的な役割をしている人差し指にコントロールをお願いしていたようです。
翌日にはすっかり平らになったものの、この豆をきっかけに、手袋をしてマシーンのハンドルを握ることにしました。
実際に、ジムでは手袋をしている人もチラホラいたので、トレーナーに確認した所、それは全く個人の自由とのことでした。
それで、今日からこれまでは運転に使用していた皮の手袋を持参することにしました。
元の色はピンクだったのですが、使い込んでいくうちに何となくベージュに変色してきたようです。
身体を動かしながら考えたこと
先日、星二が初動負荷のトレーニング中にトレーナーと雑談をしていて、ゴルフの身体の使い方のヒントを得たと話してくれました。
それは、スポーツ、特にゴルフやテニスなどの道具を使うスポーツの場合、身体の本来の力を発揮させるには、大きな筋肉を使うのが良いということでした。
身体の大きな筋肉といえば、背中やお尻、肩甲骨周りなどでしょうか。
脚でいえば、太もも辺りでしょうか。
ところが、スポーツにあまり馴染んでいない人(私たちのような)の場合には、先端で道具を操ろうとするようです。
ゴルフの場合に、手や腕の力だけでクラブを振ろうとしたり、バネを使おうとして、手首を酷使してみたり・・。
その都度負担過剰で、その部位を痛めてしばらく療養が必要となり、その間、練習は停止します。
その話を聞いた時、まさに、昨年の私たちの陥っていた負のスパイラルだと思いました。
身体の本来の使い方
スポーツに打ち込んでいる人にとっては、おそらくこんなことは常識かとも思います。
ですが、ほとんどスポーツと縁のない暮らしをしてきた私たち夫婦にとっては、これは衝撃的な気づきだったのです。
すなわち、私たちの体は、体幹から大きな筋肉を使ってパワーを生み出し、それを道具やターゲットに伝えるために先端部分があるのです。
腕や手や手首、足も皆、パワーの伝達経路であり、それ自体に力を込めては行けないのでした。
そのことを知らずに、ひたすら、頑張ろうとして筋トレをしたり、一つの動きを繰り返し練習したりして、結局は身体を損傷してしまっていました。
その身体本来の役割分担を知って、その上で、どうやって身体を使うか、そのためにどうやって鍛えるかを全く知ろうともしませんでした。
初動負荷トレーニングでは、この大きな筋肉の使い方、身体本来の使い方を身につけている気がします。
人間の本来の使い方(在り方)
そして、身体の使い方があるように、人間という存在も実は本来の生き方があるのではないかとふと考えました。
人は皆、それぞれ異なる環境に生まれ、異なる教育を受け、異なる価値観を育みながら成長します。
それでも、どの人も幼い頃から接している人の価値観や行動習慣をお手本として、自然と自分の一部としています。
生まれたばかりの赤ん坊が親の庇護がなければ生きて行けないように、人間は、周囲の環境に適応しなければ生きて行けません。
そして、その周囲の価値観や習慣に疑問を抱くこともなく大人になり、自分という存在がその成長の過程に知った体験から創られていることに気づくのです。
もちろん、気づかない人もいます。
気づいても、それに疑問を抱く人は少ないかもしれません。
でも、それは、身体の使い方で考えると、身体の末端の使い方と同じで、本来の自分ともいうべき体幹、そしてそこに直結する大きな筋肉は、使えてはいないのではないでしょうか。
自分という存在は、自分の生い立ちや出身校、現在の職業や家族を超えて、もっと大きな何かがあるのではないかと思いました。
そして、それは、この世界中の70億人の人の全てに当てはまることなのではないかとも。
そうだとすれば、もっと自分の奥深いところに自分の幹や核となる部分が存在し、そこから発する声を自分で聴くことができたら、より自分らしく生きられるのではないかと思いました。
初動負荷トレーニングは、トレーニングをする者に身体を通して、語りかけてくるような気がしました。
私は、骨盤が普通の人よりも後屈しているようです。これは、その昔ハイヒールを好んで履いていた時期が長くあり、その結果のようです。
自分の身体を虐めてしまったことを悔やんでいます。
初の5セット完了!
初動負荷トレーニングは、身体的にも不思議なトレーニングです。
負荷は強くなく、筋肉とは縁のない私でも楽にできます。
息が上がったりすることもありません。
同じセットを繰り返すうちに、身体はどんどん軽く感じられるようになります。
先日は、こんな光景を目にしました。
ジムの入口の外側に電動車椅子が置いてありました。
それは、身体機能回復訓練のためにジムに通われている方のものでした。
その方は、ジムに通い始めた頃には歩行に杖を使っていたそうですが、現在は杖なしで歩けるようになったそうです。
電動車椅子は、安全のために現在も使用しているそうですが、そのお話を聞いて、これは、少しずつ、けれども、大きな変化をもたらしてくれるトレーニングなのだと改めて実感しました。
初動負荷トレーニングを始めたばかりの頃は、無理をしてたくさんやろうとしましたが、その時は3回くらいで疲れて終了でした。
また、スケジュールのきつい中を無理して通ったせいもあり、どっと疲れが出てしまいました。
それで、マイペースで通うことにして、星二のペースに合わせて無理はしないことにしました。
そうしたら、徐々に慣れてきたのか、今回からは少しも疲れることなく、5セットまで出来ました。
毎回のことですが、1度目が一番きついのですが、回を重ねるごとに身体が軽くなっていきます。
途中ほとんど休むこともなくトレーニングしても、息も切れませんし、特に疲労感も感じませんでした。
この調子なら、私も継続できそうです!
これからも、自分の身体と対話しながらトレーニングをしていきたいと思います。
また、このトレーニングによって、ゴルフスイングにどんな変化が現れるのか(今も既に感じています!)、とても楽しみです。
初動負荷トレーニングの特徴
初動負荷の特に凄いところは、同じジムに若いスポーツマンの青年や女性たちもいれば、ご高齢の方、また、身体に麻痺などを抱えた方もいるところです。
全ての人が同じマシーンを使用して、異なる強度のトレーニングをしています。
目的は違えども、なすべきことは共通なのです。
正しい身体の使い方を覚えて、そこから身体をより柔軟にしていくということです。
その柔軟さこそが、結果として強靭さをも導くのは、イチロー選手が長年初動負荷トレーニングを行っていたことからも分かることと思います。
なんだか、とても良いトレーニングに出会えたことに感謝したい気持ちです。
本日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございます!