脳と潜在意識のために絶対にやってはいけないこと3つ!脳科学者中野信子さんのお話から思うこと

お皿を洗いながらYouTubeを視聴していて(というかBGM的に流していて)、一つの動画が終了した後で脳科学者の中野信子さんの「脳のために絶対にしてはいけない3つのこと」という動画が始まった。脳科学には興味があるので皿を洗いながら、そのまま聴き続けたら、いつも潜在意識について考えていることとほぼ同じだったので驚いた。やはり、脳と潜在意識は重なりが深いのだと思った。

中野信子さんのお話

脳科学者の目から見ると、脳は「田舎の温泉旅館の建て増し部分」のような存在で、脳は重さ1.5キログラムの重さしかないのに、酸素は人体の4分の1を使い、ブドウ糖は5分の1を消費してしまうという、とんでもない浪費家であるという。身体全体の重さの2%しかないのにである。

なぜ、そんなに脳がエネルギーを消費するかというと、歴史的にみて、人間にとっての環境は安定的なものではなく、脆弱な身体を守るために脳は思考する必要があったかららしい。そのような必要性があり、人間には脳が形成されたものの、脳自体はそれほど高級な器官ではなく、中野さんによれば、脳のために絶対にしてはいけないことは次の3つだ。

  • 他人の悪口を言ってはいけない
  • 他人に悪性の妬みを感じてはいけない
  • 理不尽な攻撃を仕掛けてくる人にまっとうに対応してはいけない

なぜ他人の悪口を言ってはいけないのか?

これには2つの理由がある。

先ず、脳は倫理的な判断をするそうである。他人の悪口というのは倫理的に良くないということを脳は知っているのである。脳が高級な器官でないということからすれば、本能的に感じるというイメージだろうか。また、理性的に考えて、自分が発した誰かの悪口がまわりまわって、本人の耳に入るのではないかと不安にもなるようだ。

次に、脳は悪口を聞くと不快な気分になるコルチゾールというホルモンを分泌するそうである。そして、脳は、主語を区別しない(できない?)ので、自分が言われているような気持になってさらに不快になるらしい。

だから私たちは、他人の悪口を言うと、その瞬間はなんとなくすっきりしたような気分になるかもしれないが、やがてなんとなく嫌な気分になる。それは、このような2つのことが原因となっているらしい。

コルチゾールの分泌がどんな影響を与えるかということを知れば、悪口は2度と言いたくなるのではないかと思う。それは、コルチゾールの分泌が継続すると脳が老化し、海馬が縮んでしまうという恐ろしい事態なのである。誰のためにでもなく、自分自身のために他人の悪口を口にするのは避けたいものである。

他人に悪性の妬みを感じてはいけないのか

他人に妬みを感じるのは人間としてある意味仕方のないことかもしれないが、その妬みに対して、対象となる相手を引きずり降ろしてやろうと思うのは、「悪性(毒性)の妬み」と言われ、これは避ける必要があります。

例えば、憧れの先輩がいつも誘ってくれる女性に対して、火傷でもすればよいのに思ったり、実際にその相手が火傷したことを喜んだりするのは悪性の妬みの例です。悪性の妬みは対象を引きずり下ろすことで、自分が社会的関係を壊すので、その先に来るのは自分にとっても良い結末にはなりません。

それに対して、妬みを感じた対象を目標やライバルと見て、自分を磨く努力をしたり、前向きに行動すれば自分の成長にも繋がります。結末が特になる解決を選択することが大切で、損得を考えるのが知性、すなわち脳を使う部分であるべきなのだそうです。

嫉妬は醜いとよく言われますが、自分にないものを持つ人を尊敬して、お手本や目標にすれば、その相手からも可愛がってもらえるので、一挙両得と言えそうです。どうやって、相手を引きずり下ろすのかではなく、どうしたら自分も相手のようになれるのか考える方がお得な解決方法であることは明らかです。

理不尽に他人を攻撃する人にどう対処するか

自分のことを良くないと思うと嫌な気持ちになるのが人間です。この嫌な気持ちはそれ以上自分を痛めつけないようにと心が鳴らす警鐘、心のブレーキのようなものです。

しかし、世の中には、「あなたのためだから」と自分の行為を正当化して相手を攻撃してくる人もいるものです。そんな時、攻撃する人の心にはドーパミンが分泌されているそうです。相手を攻撃することで快楽を得ているのだそうです。そして、そんな相手には、謝っても、反応しても通じません。それらは、相手の快感を増幅させるだけなのだそうです。

そんな状況で取るべき態度は2つあるそうです。

ひとつは、メタ認知。上から目線の説教には、自分から見える世界を一段上から眺めてみて、攻撃してくる人はなぜこんなことを言ってくるのか、相手も同じ目に遭ったことがあるのか、他で嫌なことがあって吐き出しているのか、相手の心理状態を推理して、今自分に言われていることから自分の気を逸らすのです。

もうひとつは、相手に言わせるだけ言わせて、後ろめたさを引き出す、おびき出すようにすることだそうです。それにより相手に冷静さを取り戻させるという効果もあるかもしれません。

いずれにせよ、自分を攻撃してくる人にはその攻撃の内容に反応するのは却って火に油を注ぐようなものになりそうですから、先ずはその状況から自分の心を少し話して、意識を幽体離脱ではありませんが少し身体から離して上から様子を見るようにするのが良いようです。

潜在意識への影響

私たちは、自分のセルフイメージを持っています。それが肯定的で強いものである場合には、他人の悪口を言うこともありませんし、他人から悪口を言われても「だから何?」とそれほど気にしないでもいられるものです。また、理不尽に自分を攻撃してくる人に対しては、「何様のつもりですか?」とやり返すこともできるかもしれません。

しかし、人にはそれぞれ社会的な立場もあれば、望まない人間関係の中で生活しなければならない時もあります。そんな時に、自己肯定感の低い人ほど、他人の目を気にし、窮屈に感じ、理不尽な攻撃を正面から受け、深く傷つくことがあるのではないでしょうか。

「脳に絶対にやってはいけないこと」の3つを知ることで、そんな無用な心の傷を回避し、脳の老化や嫌な思いを防止することができ、引いては、自己肯定感をいたずらに引き下げられずに済むものと言えます。

これは即実践したいと思いました。

最後までお読みいただき、ありがとうございます!

この記事を書いた人

saiko

Saiko

アメリカ留学を経て、予備校や学習塾での英語教育に携わること約10年。在職中に英検1級を取得。TOIEC985点。法律関係に転職し、夫婦で同業、共働きしながら現在に至る。留学や受験時代の体験から人の潜在意識や潜在能力に関心を抱く。夫の星二の50歳の誕生日を機に、星二の夢である「ゴルフでシングルに」に一緒にチャレンジするべくゴルフを習い始める。3年で100切りを目指して、趣味の英語と旅行も織り交ぜながら、星二と一緒にゴルフの上達を目指す。楽しく上達がモットー。現在のベストスコアは、117。