加藤健一事務所のお芝居「ショー・マスト・ゴー・オン」(下北沢・本多劇場)を)を観にいく予定です!

数年前に知り合いから誘われて下北沢の小劇場に通い始めました。といっても、せいぜい年に一度程度ですが、加藤健一事務所のお芝居は、いつも主演が加藤健一さんでイギリスやアメリカを舞台とした喜劇で抱腹絶倒する面白さです。今年はどんなお話なのか、とても楽しみです。

小劇場と加藤健一について

小劇場とは、文字どおり小さな劇場を拠点とする演劇集団(劇団)やその演ずる演劇を言います。日本の演劇界は明治以降、常に古い演劇の手法に反発する形で新しい手法が誕生してきたようです。それぞれの時代の若者たちが新しい考えを発信する場として小劇場を旗揚げしてきたようです。その動きは、現在までも続いており、小劇場は大きく分けて1960年代の第一世代から現在の第五世代までそれぞれの傾向と特徴を異にしつつも続いているようです。

1980年代の和田秀樹の「夢の遊民社」(第三世代)、三谷幸喜(東京サンシャインボーイズ)(第四世代)などは特に有名な小劇場の劇団です。

そんな小劇場で有名な加藤健一さんは、劇団俳優小劇場の養成所出身の俳優で、その後「劇団新芸」を結成し、「劇団つかこうへい事務所」の作品に出演してきたようですが、1980年に一人芝居「審判」を上映するために加藤健一事務所を設立し、現在に至るまで年間3〜4本のペースで下北沢の本多劇場を中心に公演を実施しつつ、後進の俳優を育てる活動なども行い、幅広く活動しているようです。

星二と私、彩子は加藤健一事務所の2018年の作品である「Out of Order~イカれてるぜ!」と2019年の「パパ、I LOVE YOU!」を本多劇場で観ており、今回が3度目の加藤健一事務所の作品となります。

小劇場は、一般の劇場よりも小さく、俳優さんたちの息づかいまでも感じ取れるような雰囲気があります。演じている役柄と俳優さんの個性が溶け合う様を間近で見ることができる特別な場所という印象があります。

大きな舞台も迫力がありますが、すぐ近くに演者を感じる小劇場というものは、音楽で言えばライブハウスのようなエネルギーがあります。

加藤健一事務所の作品はイギリスやアメリカの戯曲を日本語で演ずるものが多く、毎回その皮肉混じりの言葉の綾に抱腹絶倒しながらも、物語の巧さ、登場人物の心の温かさや思いやりの深さに心を動かされます。

ショー・マスト・ゴー・オン

今回の作品も世界で大ヒットしたドタバタ喜劇のようで、ビンボーな演劇人らが夢を追いながらショービジネスを成功させるために大奮闘する汗と笑いとウソと涙の大奮闘劇という触れ込みです。さあ、どんな展開になるのでしょうか?

舞台はブロードウェイの二流ホテルの客室。そこに暮らす演劇プロデューサーの加藤健一扮するゴードン・ミラーと彼を取り囲む22人の劇団員たち、そしてミラーを頼って都会暮らしを始めようと田舎から出てきた新人作家、ホテルに転がり込んできた演出家、制作助手などが登場し、次々と面倒な事件を巻き起こします。

ミラーの劇団は、既に7週間も稽古を積んでいる芝居があり、その出来も上々なのですが、一つの問題があって初日を迎えられない様子です。それは、劇団がビンボーでミラーはホテルもツケで滞在している始末なのでした。そんなミラーを追い出そうとしてつきまとうホテルの支配人に対してトンズラするミラー・・。そこに救世主現る?崖っぷちからの起死回生なるか、それともそれは泥舟か・・・?

そんなストーリーで始まる「ショー・マスト・ゴー・オン」ですが、今回もきっと長く、面白いセリフとお腹の皮が捩れるくらい、涙が出るくらいの笑いの瞬間がやって来るものと期待しています。

自分たちにとって今現在小劇場に行くことの意義

このチケットを購入したのは7月中旬の頃だったかと記憶しています。当時はまだ9月最初に拠点を移動させることなど考えもしていなくて、毎年9月の初旬は少しゆったりする傾向があるので、今年もそんな時期にちょうど良いかと思い計画しました。

それが、その後の急展開で現在は引越しの真っ最中です。3箇所を2箇所に集約するためにそれぞれの場所で断捨離して、家財を処分したり、移動したりと少し変わった引越しで、自分たちの人生にとっては結構大きな曲がり角に立っている時期でしょう。

毎日遅くまで片付けたり、ネットで必要は情報を調べたり、関係諸氏に連絡したりと慌ただしい日々です。その中にふと半日、非日常的な笑いの時間、それも、劇団の人たちが時間をかけて作り上げてきた作品を鑑賞することは、どんな意味があるのでしょうか?

まずは、この作品の鑑賞は私たちの少し疲れた身体を休め、心を豊かにしてくれる気がします。元気をチャージして、もっと先にどんどん進めるようになるのではないかと期待しています。どんな時でも人生には笑いが必要です。加藤健一さんは、楽しみながらチャレンジしていく、そんな人生を実践されている俳優さんという印象があります。1年に1度、そんな加藤健一さんの演ずる舞台を観られる本多劇場はとても楽しみな時間です!自分たちにとっての変化の真っ只中だからこそ、観にいく価値があると思っています。

明日は、下北沢の本多劇場で加藤健一事務所の「ショー・マスト・ゴー・オン」を観てきます!

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございます!

この記事を書いた人

saiko

Saiko

アメリカ留学を経て、予備校や学習塾での英語教育に携わること約10年。在職中に英検1級を取得。TOIEC985点。法律関係に転職し、夫婦で同業、共働きしながら現在に至る。留学や受験時代の体験から人の潜在意識や潜在能力に関心を抱く。夫の星二の50歳の誕生日を機に、星二の夢である「ゴルフでシングルに」に一緒にチャレンジするべくゴルフを習い始める。3年で100切りを目指して、趣味の英語と旅行も織り交ぜながら、星二と一緒にゴルフの上達を目指す。楽しく上達がモットー。現在のベストスコアは、117。