グリップの握りについて

『小原大二郎のスイング解体新書 Part1』の動画を視聴しました。会員限定動画なので、URLを貼ることはできませんが、私なりに重要だと感じたことを整理してお伝えします。

テーマはゴルフクラブのグリップの握りに関することで、右利きゴルファーであることを前提にして(左利きですと、左右が逆になります。)、ポイントは、❶右手の握り方(3通り)、❷ショートサムとロングサム、❸左手の握り方(3通り)、❹長く持つか短く持つか、❺握る強さ(グリッププレッシャー)、❻左右正しく握れているかのチェック方法の6点でした。

以下、それぞれの内容を順に述べていきます。

❶右手の握り方(3通り)

ゴルフクラブの握り方は、右手の小指をどうするかによって、次の3通りに分かれます。

1)オバーラッピング:右手の小指を左手の人差し指と中指の間に乗せる。

2)インターロッキング: 右手の小指を左手の人差し指に絡める。

3)ベースボールグリップ:野球のバットを握るときと同じように、右手全体で(小指も含め) 直接グリップを握る。

上記3つを強く握りやすい順に並べると、3>2>1となります。ゴルフスイングでは、強く握り過ぎると、手打ちとなって、身体と腕の動きが同調しにくくなるので、1または2を選択する場合が多いようです。私は、以前受講したゴルフレッスンの影響で、2を選択しています。

❷ショートサムとロングサム

ゴルフクラブの握り方は、 左手の親指をどうするかという別の観点から、ショートサムとロングサムに分かれます。これは、前提として、左手の親指以外の各指の付け根のラインに対して、グリップを同じ方向に握るか、斜めにして握るかということに関係しています。

1)ショートサム:左手の親指を縮めるようにしてシャフトの上に添える。➡ 左手の親指以外の各指の付け根のラインに対して、グリップを 斜めに握ると、そうなりやすい。

2)ロングサム:左手の親指をシャフトに沿って長く這わせるように握る。➡ 左手の親指以外の各指の付け根のラインに対して、グリップを 同じ方向に握ると、そうなりやすい。

かつては、方向性重視なら1、飛距離重視なら2と言われていたこともあるようですが、オーソドックスなのは1とのことでした。私も、元々1なので、今後も1で行こうと思います。

❸左手の握り方(3通り)

右利きのゴルファーは、まず左手でグリップの位置決めをして握りますが、クラブの中心線に対して、左手の親指がどこに位置するかによって、3通りに分かれます。また、その位置決めによって、左手の拳がアドレス時の自分の視界で何個見えるかが変わってきます。

1)ウィークグリップ:左手の親指がクラブの中心線に位置する握り方➡左手の拳は1個しか見えない。

2)スクエアグリップ: 左手の親指がクラブの中心線のやや右側に位置する握り方➡左手の拳が2個見える。

3)ストロンググリップ: 左手の親指がクラブの中心線より、かなり右側(真横に近い)に位置する握り方➡左手の拳が3個見える。

他の条件が同じであれば、1は、メリットとして、フックボール(左回転)が出にくく、手首を使いやすくなりますが、デメリットとして、スライスボール(右回転)やトップボール(ボールの上部を当たってゴロになる。)が出やすくなります。反対に、3は、メリットとして、スライスボールが出にくく、腕力や柔軟性が少なくても強くヒットできますが、デメリットとして、フックボールが出やすく、ダフリ(ボールの手前の地面を叩く➡結果として、ボールがあまり飛ばない)やすくなります。いずれも、長短があるわけですが、中庸である2を選択するのがよさそうです。私は、以前、3で強いボールを打とうとしていましたが、うまく行かず、2にした経緯があり、これからも、2を続けようと思いました。

❹長く持つか短く持つか

クラブを長く持つか短く持つかについては、グリップの底が左掌の小指側のラインに対してどこに位置しているかが重要です。

長くも短くもない標準の持ち方をグリップの底の位置が上記ラインと一致する持ち方とすると、クラブを長く持つということは、グリップの底が上記ラインより掌の内側に入ってくることを意味しますし、逆に、グリップを短く持つと言うことは、グリップの底が上記ラインより掌の外側に出ていくことを意味します。

クラブを長く持つと、スイングプレーンの弧が大きくなりますから、ボールが高く上がりやすく、飛距離が伸びやすいですが、掌でグリップがずれやすくなる分、安定性には劣ると言えます。

逆に、クラブを短く持つと、円弧が小さくなる分、長く持ったときより、飛距離は減り、弾道も低くなりますが、左手とグリップの接触面積が大きい分、スイング中にグリップの位置がずれにくく、思わぬミスショットは減ることが期待できます。

私としては、安定性を犠牲にしてまで飛ばす必要がある場面は想定しにくく、長く握ることはないと思います。標準か、TPO(傾斜、芝の状態、池やバンカーなどのハザードとの位置関係、風の向き・強さ)によっては、短く持つようにしたいです。

❺握る強さ(グリッププレッシャー)

どの指が強い弱いではなく、グリップの左右の指全てが同じ強さで握るのが理想であり、右手が強いと左曲がり、左手が強いと右曲がりのボールが出やすくなるようです。初心者は、利き手が勝る傾向があるので、左手を強く握るように言われることもあるようですが、どうしたら左右均等で握れるのか考えて、自分にとってベストな方法を選択していくのがよさそうです。

全体的な握りの強さとしては、フルパワーの10分の3(男性)~10分の5(女性)が感覚的な目安です。ボールを捉えるようにクラブが加速しながら弧を描く動きを手の力みで邪魔しないようにするため、弱すぎず強過ぎずの、ちょうどよいグリッププレッシャーを見付けてたいと思います。

❻左右正しく握れているかのチェック方法

あくまでスクエアグリップを選択した場合のことですが、ⓐ左手の親指と人差し指の間にできるシワが右肩の方を指し、ⓑ 右手の親指と人差し指の間にできるシワが左肩の方を指しているかを確かめます。

ⓐⓑが満たされていれば、結果として、ⓒ左右の手のラインが平行になって、毎回同じフェースの向きになるような構えとなりやすくなると言えます。

今回は、Part12まである「解体新書」の最初の一コマでしたが、グリップの握り方だけでも、結構奥が深い感じがしました。面倒臭がらず、基本を大切にしながら、練習に取り組んでいきたいと思います。

この記事を書いた人

seiji

Seiji

経済学部で学んだ知識を使って会計関係の仕事に従事。仕事の関係で始めたゴルフに15年間取り組むも、思うように上達せず。50歳の誕生日を機に、好きなゴルフを中心にした人生を再構築することを決意し、妻の彩子と二人で生活の見直しを図る。会計の仕事を徐々に減らしつつ、投資家ゴルファーへの転身を目指して、日々奮闘中。ゴルフの目標は、3年以内にシングルプレイヤーとなること。現在のベストスコアは、86。