ゴルフを長くやっている人がかかりやすい「スイングショルダー」って、どんな症状?解消方法はあるのか?

星二も現在スポーツ整形外科でリハビリ中ですが、ゴルフを長くやっていると首、肩、肩甲骨、さらに指先の痺れなどの痛みが生じるケースが多いようです。私はまだ始めたばかりで、時折痛みを感じるのは使い慣れていない足首や肘などです。でも長くやっても体の痛みが生じないようにケアできる方法があれば知りたいと思い、スイングショルダーについて調べてみました。

スイングショルダーとは

ゴルフ肩とも呼ばれる「スイングショルダー」は、主にスイングの動きが原因で肩に痛みを起こしてしまう症状のことだそうです。


ゴルフの練習後やプレー後に、首から肩、肩甲骨、肩甲骨と肋骨の間、そして指先の方などのポイントに痛み、ダルさ、痺れ等の症状が出て、初期は数日放置すると緩和するものの徐々に痛みや痛みの発生する頻度が高まるという状態が続くようです。

スイングショルダーの原因

肩甲骨と肩の模型(イメージ)。

スイングショルダーのメカニズム

「スイングショルダー」はスイング、特にテークバックに起因するトラブルと言われています。

右打ちの場合、スイングの始動で左肩の筋肉が伸ばされ肩甲骨が外側に移動します。このとき、同時に胸の前側の筋肉は過緊張状態となります。

トップからインパクトにかけて伸ばされていた左肩の筋肉を今度は急激に収縮させてボールを打つことにより「ストレッチ状態からの急速な筋肉収縮」が起き、前の胸側の筋肉は切り返しの時に瞬間的に強烈に収縮します。

インパクトからフォローにかけて、肩甲骨の筋肉がさらに収縮します。

スイングショルダーは、この筋肉のストレッチ状態からの急速な収縮の繰り返しが大きな負荷となり、筋肉や関節へダメージを与え、その結果として引き起こされるのだそうです。

スイングショルダーになる契機・理由

スイング自体から生じるもの

スイングショルダーの原因がテークバックからインパクトにおける筋肉の緊張状態からの急激な収縮の繰り返しにあるとしても、全てのゴルファーがスイングショルダーを経験するわけではないので、スイングショルダーを引き起こす原因、きっかけはあるのではないでしょうか。

調べてみると、スイングショルダーの痛みを訴えて治療院や整形外科に通う患者さんの多くは、スイングフォームを変えた後で痛みを感じるケースが多いようでした。

身体の硬さも一因としてはあるようですが、むしろその硬い身体を無理に使おうとして、結果的にスイングショルダーを引き起こしてしまうということのようです

特に、スイングプレーンを大きくする為や飛距離を伸ばそうとして、テークバックを大きく取ろうという意識の変化が高まった時に、その時点での自分の身体が許容できる範囲を超えて、自分の筋肉の耐性を超えたスイングを行おうとして、スイングショルダーのリスクを高めてしまうこともあるようです。

理想のスイングに自分の身体(筋肉)を合わせようとして、結局は筋肉に過剰な負担を強いた結果、スイングショルダーになってしまうようです。ですから、飛距離を伸ばしたい、より大きなスイングプレーンでボールを打ちたいという強い気持ちがスイングショルダーへ繋がってしまうこともあるようで、その気持ちは尊いのですが、身体も一緒にケアしたり、徐々に理想のスイングを達成できるように成長させていく必要があるようです。

身体自体の疲労から来るもの

また、別な観点からくる見方としては、身体の疲労もスイングショルダーの一因をなすようです。

疲労といっても筋肉や靭帯の疲労の他に、内臓疲労、精神的疲労、過去の傷から来る疲労など、さまざまな原因が考えられます。これらが身体にあるとスイングから同じ衝撃を受けても、筋肉や関節もより過敏に反応することが考えられ、スイングショルダーを引き起こしやすいと言われています。

一般にどんな病気や怪我の場合でも、免疫力の低い時の方がかかりやすいと言われるように、ゴルフスイングの影響も疲れている時の方がより身体に負担になりやすいとは言えると思います。

これはゴルフに限らず、身体というものは実はお借りしているもので、日頃から大切に扱わないと長くは持たないということかと思います。スイングショルダーも自分の身体を労ってくださいという身体からのメッセージと捉えるべきなのかも知れませんね。

スイングショルダーの予防と対策

日常的にゴルフの後でスイングショルダーを予防するにはどうしたら良いでしょうか。

まずは、手首の力を抜いてスイングすることが良いようです。手首やグリップの握りに力が入るとスイングプレーンが小さくなり、その小さくなったスイングプレーンを拡大しようと身体は無意識のうちに肩や首に負担をかけることになり、スイングショルダーのリスクを高めてしまうそうです。

次に、トップの位置を高くするために無理に左手を使って押し込むのも、スイングショルダーの危険を高めるようですので、これはやめましょう。この動きが肩や首、筋肉への負担を格段に増幅させるそうです。

そして、ゴルフの後で大胸筋のストレッチをしっかり行うことが防止の観点からは有効なようです。スイングによって大胸筋が収縮し、緊張しているケースが多いようなので、これをストレッチすることが大切です。

意外な落とし穴

私、彩子は未だゴルフの練習期間が短いので星二のような金属疲労的な痛みは生じていないのだろうと簡単に考えていました。しかし、医者で診断された原因は仕事で長く机に向かう時間があることによる運動不足でした。それが原因だとすれば、同業の私も同じようになってもおかしくはないはずです。ただ、私の方が定期的に加圧トレーニングをしたりして、若干運動量が多いという程度の違いはありますが。

今回、このスイングショルダーについて自分なりに調べてみて、星二の痛みは運動不足だけではなく、飛距離を伸ばそうとしてスイングプレーンを拡大しようとここ数ヶ月間頑張ってきたことにも原因があるのではないかと思えるようになりました。そして、私も下手なりになんとか良いスイングができるようにと頑張っているわけですので、スイングショルダーになる可能性(危険?)が十分にあるということが理解できました。

やはり、ストレッチも大切ですし、身体の柔軟性を獲得しつつ、もっと自分の身体のことを理解していくことがゴルフ上達への近道、そして、長く続けられる道なのではないかと思いました。20代の頃なら別ですが、やはり日々の疲れをきちんとその日のうちに解消しつつ、自分の身体を労っていく必要があると思いました。

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございます!

この記事を書いた人

saiko

Saiko

アメリカ留学を経て、予備校や学習塾での英語教育に携わること約10年。在職中に英検1級を取得。TOIEC985点。法律関係に転職し、夫婦で同業、共働きしながら現在に至る。留学や受験時代の体験から人の潜在意識や潜在能力に関心を抱く。夫の星二の50歳の誕生日を機に、星二の夢である「ゴルフでシングルに」に一緒にチャレンジするべくゴルフを習い始める。3年で100切りを目指して、趣味の英語と旅行も織り交ぜながら、星二と一緒にゴルフの上達を目指す。楽しく上達がモットー。現在のベストスコアは、117。