「愛とは、怖れを手放すこと」(ジェラルド・G・ジャンポルスキー著、本田健訳)は心に安らぎと癒しをもたらす良書でした!【前編】

ずっと前に他の本の中で頻繁に引用されていた書籍で、是非読んでみたいと思っていた「愛とは、怖れを手放すこと」(ジェラルド・G・ジャンポルスキー著、本田健訳)をようやく入手し、読みました。読み進めていく中で、言葉ではうまく説明できないような、心の深いところにあった疑問が解消していくのを感じました。

著者と本書について

著者のジャンポルスキー氏はスタンフォード大学医学部出身の精神医学者で、1975年にアメリカで「生き方を変えるヒーリング・センター」を設立し、「怖れ」の手放し方をトレーニングするワークショップなどを開催してこられた方です。現在では、このセンターは世界30か国以上に広がっています。

著者自身の前書きにこの書籍の書かれた経緯が記されていたので、ここに紹介します。

1975年当時のジャンポルスキー氏は、外の世界から見たら、精神科医として成功し、ほしいものをすべて手に入れた人間でした。

けれど、心の内側の世界は混沌とし、空虚で不幸で、偽善に満ちていたそうです。20年続いた結婚生活が離婚という形で終止符を打ち、酒に溺れるようになり、罪悪感を消すかのように慢性の腰痛を発症していたそうです。

そんな時に「奇跡についてのコース」というスピリチュアルな精神療法ともいえる出版物に出会い、精神科医としてスピリチュアルな人生を追求する人たちを批判的な目でそれまで見てきたジャンポルスキー氏でしたが、この出版物を学び始めた時に、内なる声を聞いたのだそうです。

「癒し人よ、あなた自身を癒しなさい。それがあなたの家路への道です。」という声を。

ジャンポルスキー氏が自己変容を目指して努力する中で二つのことに気づいたのだそうです。

一つは、やすらぎと葛藤の選択権を実は自分が手にしていたこと、

そして、もう一つは、その選択がつねに真実と幻想のどちらを受け入れるかという選択であるということです。

やがて、ジャンポルスキー氏は、このコースの考え方を仕事にも私生活にも取り入れることで、夢にも思わなかった、やすらぎを経験するようになり、かつては自分のことを自分の目に映る世界の犠牲者だと感じていたのに、もはや自分の怒りを正当化することなく、自分は犠牲者ではないと分かってきたので、どんな気持ちになっても自分の気持ちの責任を自分で取れるようになったということです。

「奇跡についてのコース」にかかれている、『愛だけを教えなさい。なぜなら、あなたは愛そのものだからです。』を共に実践していきましょうと著者は語りかけます。

ここまで書くと、この本はスピリチュアルなもので普通の生活とは関係ないものと思われる方もあるやもしれません。でも、実は日々の生活の中における私たちのものの見方をとても楽にしてくれる実践的な本なのです。その点について、もう少し詳しく紹介したいので、今日はこの辺にして、肝心なところは後編に譲りたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございます!

この記事を書いた人

saiko

Saiko

アメリカ留学を経て、予備校や学習塾での英語教育に携わること約10年。在職中に英検1級を取得。TOIEC985点。法律関係に転職し、夫婦で同業、共働きしながら現在に至る。留学や受験時代の体験から人の潜在意識や潜在能力に関心を抱く。夫の星二の50歳の誕生日を機に、星二の夢である「ゴルフでシングルに」に一緒にチャレンジするべくゴルフを習い始める。3年で100切りを目指して、趣味の英語と旅行も織り交ぜながら、星二と一緒にゴルフの上達を目指す。楽しく上達がモットー。現在のベストスコアは、117。