ゴルフを始めてみたものの、身体が硬くて思うようにクラブを振れないという話を知人にしたところ、野球好きな知人があるトレーニングを紹介してくれました。
それが初動負荷トレーニングで、イチローや山本昌選手などが柔軟性の向上や可動域の拡大、怪我からの回復のために行っていたものだということでした。
そして、その初動負荷トレーニングは、ゴルフのための身体の柔軟性獲得にも役に立つと言われていると聞いて、是非試したみたいとその時から思ってきました。
今回、体験レッスンを受けて、その凄さを実感したので、早速紹介したいと思います。
初動負荷トレーニングとは
開発者小山裕史氏について
初動負荷トレーニングを開発した小山裕史は、スポーツ万能少年でしたが、中学生の頃に腎臓を悪くします。
その克服のために様々なトレーニングをした結果、投手として上がったマウンドで倒れ、医師からは腰椎分離のために生涯、野球や走ることはできないという宣告を受けます。
小山氏は野球を断念し、高校時代、独学で人間の身体の構造について調べ、腰の使い方について研究し、腰椎分離を克服し、再度運動ができるようになります。
その時に、どのようにトレーニングをすれば実際に動作がしやすく、自然な良い動作が促進されるかを考えていたそうです。
これが、後の研究に繋がり、初動負荷トレーニングの理論とその実践のための初動負荷カムマシーンという運動器具を生むことになったそうです。
初動負荷トレーニング
地球上で暮らす私たちに、常に影響・負荷を与えているのが重力です。
重力が、肩こり、首こり、腰痛、膝痛、静脈瘤などの大きな原因とも言われています。
そして、重力による負荷が最も身体に負担をかけるのが動作の初期、初動時だそうです。
この強い負荷のかかった状態で筋肉を伸縮させると、筋肉は関節とともにダメージを受けます。
小山氏は、この「動作初期にかかる負担を」軽減し、緊張の少ない筋活動に転換する方法を模索しました。
そして、小山氏が研究の結果開発したのが、初動負荷カムマシーンというトレーニングに用いられる器具です。
この初動負荷カムマシーンは、《弛緩ー低緊張による、長めの伸長ー反射による短縮》という立体的な筋活動を可能にしてくれます。
初動負荷カムマシーンを使うことで、柔らかく、しなやかな動きを誘導し、鞭のようなしなりをイメージさせる運動をトレーニング中に可能にしてくれます。
それは、この機械が立体的、三次元的、加速し、時間と位置により負荷が変化するという、通常の筋トレマシーンとは異なる運動を可能にしてくれるからです。
リラックスした筋肉が、低張力の状態で引き伸ばされ、その後「反射」により短縮するという筋活動に鍵があるそうです。
これにより、大切な加速度、スピードを生み、強制的な血圧上昇を招かず、血流を促進してくれる要素となっているそうです。
そして、それは同時にスポーツに限らず、神経・筋肉・関節へのストレスの解除、老廃物の除去等、身体に有益な状態を作ってくれるそうです。
そしこの三次元的な動作の誘導こそが、トップアスリートから高齢者、故障改善、機能改善を目指す人、さらには子どもも同じスペースでトレーニングできる理由なのだそうです。
初動負荷トレーニング実践者に共通の声
イチロー選手、山本昌投手、プロゴルファーの青木功さんなどの有名アスリートから一般の人前、誰もが、口を揃えて言うことがあるそうです。
それは、小山氏の明るく前向きな姿勢がそれぞれの人の心を支え、強くしてくれたと言うことです。
初動負荷トレーニングは、開発者の小山氏の人柄もあって、身体のしなやかさと同時に心のしなやかさも獲得させてくれるのではないかと思いました。
ワールドウイング新宿
昨年の秋からずーっと行ってみたいと思いながら、なかなかチャンスがなかった初動負荷トレーニングですが、ようやくその時が訪れました。
都内では池袋と新宿にジムがありますが、私たちが通うには新宿の方が便利な気がして、ワールドウイング・リファイン新宿に体験を申し込みました。
数日前から、どんな感じなのだろうか?と期待が高まりました。
体験レッスンの様子
PELVIS<骨盤>4Dー2000
PELVISは『骨盤』という意味です。
このマシンでは、股関節や骨盤周辺の可動域の広がりや筋の柔軟性の獲得を目指します。
また、この運動により、腰回りの緊張を和らげることで腰痛の改善も期待できるそうです。
骨盤は、下半身と上半身をつなぐ大切な場所であり、骨盤の安定性、可動性は体幹の力を下半身、上半身に伝えるためにとても重要です。
このマシン動作のポイントは、骨盤や股関節、お尻から動かすことということでした。
CLAVICLE<鎖骨>4Dー2000
マシーン中央の椅子に座りながら、手首より肘が高い状態を維持して、肩甲骨、鎖骨を中心とした上半身の動きを引き出すマシンです。
歩行時の肩、腕のスイング動作のように、身体の後方でのひねりを伴う肘の挙上動作ができます。
下から向かってくる負荷によって、腕を“持ち上げてもらう”意識を持つことがポイントです。
この時に、腕の力で下ろすというよりも、体重移動により手を下げることがポイントともアドバイスを受けました。
HIP JOINT<股関節>4Dー2000
HIPJOINTとは『股関節』のことです。
このマシンでは、股関節の可動域の拡大が期待できます。
また、ヒップアップ、もも裏やふくらはぎの筋を緩めることで腰痛・膝痛の改善も期待できます。
ポイントは、骨盤や股関節、お尻から動かすことです。
また、かかとから押すようにできると良いという風に説明を受けました。
このように、星二も私、彩子も3種類のマシーンの体験をさせていただきました。
それぞれのマシーンで同じ動きを20回から40回ずつ行い、それを順を追って3回ずつ回って、繰り返しました。
1巡目は、股関節や膝裏が硬いため、私たちは二人ともヒーヒー言いながらやっておりました。
しかし、2巡目、3巡目ともなると、少しずつ身体の部位が柔らかくなってきたのか、身体が楽になってきたのが分かりました。
普通、筋トレは、数を重ねるほど辛く感じるものだと思うのですが、初動負荷は反対でした。
やればやるほど、身体が楽に感じられました。
即日入会へ!
私、彩子は元々、体験後に入会しようと思って行ったのですが、星二は少し懐疑的でした。
でも、体験をしてみると、星二の目がキラキラと輝いていました。
それで、二人ともその日のうちに入会を決め、手続きを行いました。
入会手続きが行われたスペースの壁には、イチロー選手のシアトル・マリナーズ時代のユニフォームが掛かっていました。
イチロー選手には、家にも球場にもこのBMLTマシーンを置いて、ちょっとした空き時間でも初動負荷トレーニングを実践していたと前に読んだことがあります。
ワールドウィングでは、最初に2度トレーナーから個別にやり方を教えてもらいます。
そして、その後は、いつでも好きな時に来て、好きなだけトレーニングして良いということでした。
予約は特に必要なく、マシーンが混んでいるときは、ウエイティングラインで少し(長くても数分程度)待てば、
すぐにトレーニングできるという様子でした。
それで、最初に週に何度通いたいかの目標を聞かれ、星二は3回、私は2回と目標を書きました。
これから、身体に柔軟性を獲得して、ゴルフスイングの改善に取り組んで行けたら素晴らしいと思います。
そして、これからも、初動負荷トレーニングの成果について、ここでシェアさせていただきたいと思います。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございます!