1日で、➊ドライビングレンジ・➋アプローチレンジ・❸パッティンググリーン・➍コース(3H)・❺バンカーレンジを回る「五枚盛り」コースティーチングに行ってきました。

今回のコースティーチングの概要

私が通っているゴルフパフォーマンスのプレミアムコースは、次の内容で構成されています。

Ⅰ完全個室マンツーマンレッスン18回(50分)
Ⅱ独自のコースティーチング:2回
Ⅲチャレンジラウンド18ホールラウンド3回
Ⅳクラブ診断・フィッティング1回
※有効期限9ヶ月

今回は上記のうちⅡの1回分の権利を使って参加しました。

場所は、千葉県香取郡多古町出沼664−6にあるアコーディアゴルフガーデンでした。

昔はショートコースだったそうですが、今は主にアコーディアの芝の研究に使われているそうです。

なので、今回のコースティーチングのような場合は例外として、一般の利用は原則として受け付けていないとのことでした。

この施設には、5つの練習エリアがあり(Ⓐパッティンググリーン、Ⓑコース(3H)、Ⓒバンカーレンジ、Ⓓドライビングレンジ、Ⓔアプローチレンジ、)、普段、スタジオで受けているマンツーマンレッスンとは違った実践的なレッスンを受けることができました。

今回は、まん防(コロナのまん延防止措置)の影響なのか、受講生の参加がいつも少なかったそうで、総勢8名の参加でした。

コーチは4人いて(1人は補助とのこと)、1班にコーチ2人が付き、2班と3班には1人ずつコーチが付きました。

私は、3班で、受講生は私とHさんの僅か2名でした。

まん防が出る前のコースティーチングでは、コーチ一人が5~10名の受講生を見ていたそうです。

対して、今回は少人数なので、3班担当の飯村コーチからみっちり指導を受けられそうな感じがしました。

タイムスケジュールは、以下のようなものでした(9:00以降は3班のもの)。

8:00 クラブハウス集合

8:30~8:50 1日の流れの説明

9:00~9:50 ➊ドライビングレンジ(Ⓓ正面のネットまで100ヤードぐらいの練習打席でした。)

10:00~10:50 ➋アプローチレンジ(Ⓔグリーン奥まで50ヤードぐらいの天然芝のアプローチ練習場でした。)

11:00~11:50 ❸パッティンググリーン(Ⓐ端から端まで30ヤードぐらいのパット練習用グリーンでした。)

12:00~12:50 昼食(レストランはなく、仕出し弁当とペットボトルのお茶が配られました。)

13:00~13:50 ➍コース(3H)(Ⓑティーグラウンドからグリーンまでの実際のコースでショートホール2つ、ミドルホール1つの計3ホールがありました。)

14:00~14:50 ❺バンカーレンジ(Ⓒグリーンの周りに大きめで顎の高いバンカーが配置されていました。)

以下、➊~❺で得た学びを順にご紹介します。

➊ドライビングレンジ

最初に、使用するクラブ4本(サンドウェッジ、7番アイアン、4番ユーティリティ、ドライバー)を持って打席に移動しました。

私は、スタジオで別のコーチに習ったとおり、クラブ3本を束にして持って、ゆっくり素振りから始めました。

すると、飯村コーチは、「それもいいですが、左手一本打ちと右手一本打ちのドリルをしてから両手でスイングすることで、両手でのスイングが楽になり、本番のスタート前の練習には向いています。」と教えてくれました。

それから、インパクト後にボールがゴロでなく上昇しながら飛んでいくので、右打者の目には、ボールが右に飛び出したように見えるとのことでした。

これが真っ直ぐ地面の飛球線と同じ方向に飛んでいるよう見えたら、実は、目標よりかなり左方向に飛んでいる可能性が高いとのことでもありました。

目の錯覚を理解した上で、スイングする必要がありそうです。

ドライバーで飛距離を伸ばす方法として、トップからの切り返しで、クラブヘッドを(ボールとは反対に)後ろに振り下ろすイメージを持つといよいと言われました。

この方法で、ドライバーの飛距離が100ヤードちょいの女性が、180ヤード飛ばせるようになったとのことです。

これは何となく、新井淳さんの二重振り子スイングで推奨しているクラブの後ろ倒しに似ている感じがしました。

さらに、強い球を打つためのドリルとして、両つま先を目標と反対に向けて(右打者なら、体の柔軟性に応じて、普段のアドレスから両つま先を45°~90°右に向ける。)ドライバーを打ってみると、インサイドアウトの軌道の感覚が掴めてよいということを教わりました。

これは、球筋を強制的にドロー(やや右方向に飛び出してから、緩やかに左に曲がって、結果として目標に向かう。)にするドリルとのことでした。

➋アプローチレンジ

アプローチでは、グリーンとピン位置の状況によって、いろいろな高さの球を打つ必要が出てきます。

しかし、その都度、打ち方を変えていては、スイングは複雑となり、打席では何とかできても、コースに出ると全く通用しないということになりかねません。

そこで、飯村コーチが勧めるのは、番手とボール位置のみを変えて球の高さのバリエーションを増やし、打ち方は変えないということでした。

例えば、アプローチで低い球を打ちたいときは、番手をロフトの立ったものにしたり(サンドウェッジよりはアプローチウェッジ、アプローチウェッジよりはピッチングウェッジ)、ボール位置をより右に置きます(本当の低い球を打ちたいときは右かかとより右に置くとのこと)。

逆に、高い球を打ちたいときは、番手をロフトの寝たものにして( ピッチングウェッジ よりはアプローチウェッジ、アプローチウェッジよりはサンドウェッジ、さらにはロブウェッジ)、ボールは左(左かかとの前辺り)に置きます。

高い球を打つときは、左に置いたボールめがけてクラブヘッドを下すと、鋭角となって地面に突き刺さるなどのミスが出やすいので、真ん中に球があるつもりで、あくまで普通にスイングすることを特に心がるようにします。

Hさんのように、100切りを目指している方は、状況次第ですが、グリーンに近付いてきて、間に障害物がないときは、できるだけ、ピッチングウェッジで、パターのように打つとよいとのことでした。

そうすると、トップしてしまい、最初からゴロになってしまった場合でも、芝の抵抗を多く受けるので、抵当な所で止まりやすく、うまく打てて、ボールが上がり着地後いい具合に転がって止まったたときと、結果に大差がないことが多く、スコアが崩れにくくなるとのことでした。

❸パッティンググリーン

最初に、プロが試合前に練習グリーンで行うことを教わりました。

球を何球か置いて何も考えずにストロークし、転がった距離を歩測します。

例えば、それが10歩なら、その日のそのコースでの自分の基準の距離になります。

その上で、上り傾斜なら3歩分多めに打つとか、下り傾斜なら3歩分少なめに打つというように、脳内で調整するそうです。

また、アプローチと同様、横方向のブレより縦距離のブレを少なくすることを意識した方がスコアを減らすのに有効とのことでした。

というのも、カップの43㎝先を目標に打つのが最もカップインの確率が高いという研究結果があるそうなのですが、球の位置とその目標までのラインは自分が球をストローク強さによって変わってしまうからです。

そういう意味では、縦距離のブレを少なくすることで、「ラインを読む」から「ラインを作る」境地に移ることができるのです。

飯村コーチによると、私のパッティングは、テークバック重視でパチンと打ってしまい、フォローがうまく出せていないとのことでした。

パッティングは、テークバックよりもフォロースルー重視で、球を流し込むイメージの方がいいとのことでした。

私も、ショートパットは流し込むイメージ(「流し打ち」)でいましたが、ロングパットは布団たたきの要領で打った瞬間引く「引き打ち」でないと、方向性を出しながら強くヒットできないと思っていました。

しかし、飯村コーチのパッティングを見ると、「流し打ち」でも長い距離を転がせていました。

私は、パターに関して、右打ちから左打ちに変えたばかりということもあり、ロングパットのイメージが漠然としていましたが、アコーディアガーデン東京ベイ(東京都大田区の平和島の近く)の広いパター練習場などを利用して、左打ちのロングパットに慣れておきたいと思いました。

アコーディアガーデン東京ベイのパター練習場の写真を貼っておきます。

コロナ禍のせいか、普段有料のパター練習が(今だけでしょうが)何と「終日無料」です。

➍コース(3H)

各ホールのグリーンに穴が2つずつありました(ピンが2本ずつ立っていました。)。

ピンの旗は青と白があり、青がグリーンの奥側、白がグリーンの手前側に配置されていました。

今回のレッスンで、私は、近い方(白旗)を狙うことにしました。

1番ホールは、ティーから白旗まで120ヤード程でした。

私は、8番アイアンを選択し、ティーショットしました。

やや右方向に球が高く上がり、グリーンの右手前20ヤード付近に落ちました。

飯村コーチからインパクトで左肘が引けていることを指摘され、打ち直しに。

ドライビングレンジでは、しっかり伸びていた左肘ですが・・・

コースに出た途端、右の林に行くのが怖くて、無意識に引いてしまう悪癖が復活したようでした。

打ち直しは、1回目よりは、いい当たりで、グリーン手前10ヤード付近に球が落ちました。

今回は練習なので、打った2球とも、アプローチでピンに寄せました。

うち1球をパットして、カップに入れ、「ナイスパー!」と言われて、ホッとしました。

同伴者のHさんも、ドライビングレンジではいい当たりをしていましたが、コースに出たら、苦労されていました。

結局のところ、打席では、注意点をいろいろ意識しながら打てるので、いい当たりが出やすいのに対して、

コースでは、無意識にできる動きしかできなくなり、完全に身に付いていないことは役に立たないとのことでした。

2番ホールは、ティーから白旗のピンまで300ヤード以上あるミドルホールでした。

ティーショットでドライバーを使えるホールでしたが、私は、4番ユーティリティ(UT)を選択しました。

というのも、私の場合、昨年11月に新調した4番UTが、打席ではよく当たるのに、コースでは、全くダメな状態が続いており、飯村コーチに診てもらえるこの機会に、何とか実戦で使えるようにしたいと思ったからでした。

いざ打ってみると、やはり右前方に高く上がって、120~130ヤードぐらいしか飛びませんでした。

スイング軌道がアウトインになってしまっており(カット軌道)、ボールにスライス回転がかかって、やや左方向を狙っている自分の意図とは逆に、右に曲がって行っているとのことでした。

対処法として、大胆に右前方にクラブヘッドを出すイメージで降るように言われました。

打ち直しでも、球はやや右目に出ましたが、1球目よりマシで、飛距離も140~150ヤードぐらい出ました。

ティーショットした2球は、いずれも、斜面(つま先上がり)にありました。

つま先上がりは、私の得意なパターンであり、2球とも6番アイアンを短く持ち、背筋を伸ばしてハーフショット気味にコンパクトにクリーンヒットし、飯村コーチに褒められました。

ピンまで残り100ヤード程となりましたが、グリーンまでかなりの上り傾斜でした。

そこで、3打目は、普段100ヤード打つクラブ(ピッチングか9番アイアン)より大きめのクラブ(8番アイアン)で打ちました。

2球とも、トップして低い球が出て、猛スピードで転がっていきましたが、芝の抵抗を受け、うまい具合に、いずれもグリーン上に止まり、「ナイスオン!」連発となりました。

このホールでは様々な傾斜があるので、正式に打った球以外も、練習したい位置に予備の球を置いてショットしてよいことになりました。

私とHさんは、思い思いの場所に球を置いて、いろいろなクラブとショットの練習をしました。

そうこうしているうちに、予定時間が来てしまい、2番ホールのパターと3番ホール全体が省略となりました。

❺バンカーレンジ

バンカーレンジに移動し、バンカーショットをしました。

50分バンカー練習することは、普段ないためか、かなり疲れました。

打つ度に砂の抵抗を受けるので、打席でのショット練習や芝の上からのアプローチより負担が大きい感じでした。

それが1日のレッスンの最後に来たのですから、気力で頑張りました。

私は、サンドウェッジ(56°)の他にロブウェッジ(60°)も持参していたので、それぞれ試しました。

砂が柔らかく厚い所では、56°の方が打ちやすかったです。

逆に砂が硬く薄い所では、60°の方が打ちやすかったです。

この違いは、ロフト角(クラブフェースがどれだけ上を向いているか➡60°の方が上向き)よりも、バンス角(クラブフェースの裏側がどれだけ出っ張っているか、熱いか薄いか➡私のクラブの場合、56°は厚く、60°は薄い。)に関係しているようでした。

飯村コーチに、いろいろなヒントをもらい、いろいろな打ち方を試した後、最後に、重大なことが判明しました。

きっかけは、終盤に、飯村コーチが、「いろいろやってきましたが、フェースを1時の位置に開き、ビジネスゾーンに手首をコックする動作を入れて打ってみて下さい。」と言ってたことでした。

やってみると、今までいろいろ細工して打っていたときよりも、きれいに球が砂から出てグリーン上、ピン方向に向かいました。

何てことはない、ビジネスゾーンがしっかりできれば、バンカーも怖くないということなのです。

しかし、ここで私に一つの大きな疑問が生まれました。

「ビジネスゾーンに手首をコックする動作を入れて」とは?

ビジネスゾーン(腰から腰のスイング)は、手首は柔らかく使い、コックしながら、テークバックするのではなかったか?

だとすれば、わざわざ手首をコックする動作を入れると言う必要はないはずではないのか!?

この疑問点を飯村コーチに質問してみました。

すると、飯村コーチは、私に、ウェッジを持ってビジネスゾーンの素振りをするように指示しました。

私が、かなり前にスタジオで別のコーチに習ったことを思い出して、やってみたところ・・・

(少なくとも私にとっては)衝撃的な答えが返ってきました。

飯村コーチ:「まず、足幅は足一個分です。大賀さんの場合、開きすぎています。」

飯村コーチ:「次に、ビジネスゾーンでは、手首をコックしないで、行けるところまでテークバックします。」

飯村コーチ:「ビジネスゾーンの段階で、手首をコックしてしまうと、スイング軌道が小さくなり、楽な所で止まってしまいます。正しいビジネスゾーンのトップとフィニッシュは、胸と両腕できる三角形が崩れないので、相当きついはずです。」

飯村コーチ:「ビジネスゾーンの先にある肩から肩のスイング、フルスイングは、そのきつい状態から解放される瞬間に生じるハンドファーストインパクトにより、強く方向性と上がる角度の良い球が打てるのです。」

飯村コーチ:「トップからの切り返しも、テークバックで描いた軌道をなぞるのではなく、八の字(∞)を描くようなループ軌道になります。」

飯村コーチ:「手首はフィニッシュまでに自然に返ることはあっても(そうでないと身体を壊すから。)、手首を返そうとする意識をしてスイングしていると言うプロは実はいません。」

これは正に新井淳さんの二重振り子スイングに通じる話ではないですか!!!!!!!!!!

昨年11月に、スタジオで別のコーチに否定されたので、ビジネスゾーンと二重振り子スイングは相容れないのかもしれないと不安に思っていたのですが、そのモヤモヤが一気に吹き飛び、視界が広がってくる感じがしました。

さらに追い打ちをかけるように、衝撃的な発言が飛び出しました。

「小原プロもおっしゃていることですが、ビジネスゾーンを勝手にアレンジせずに反復練習すれば、3か月もあれば十分なんです。そんなに時間がかかるのはおかしいんです。」

「3か月もあれば十分」

絶句でした。

ゴルフパフォーマンスには3つのコースがあり、彩子と私は、プレミアムコース(9か月で32万7800円)を選んだのですが、ベーシックコース(6か月で21万7800円)はおろか、お試しコース(3か月で10万7800円)で十分だと言うのです。

ビジネスゾーンがそういうものとは、知りませんでした。

幸いにも、私のプレミアムコースはあと2か月残っています(スタジオレッスン7回、コースティーチング1回、チャレンジラウンド3回)。

まだ付いたことはないのですが、ゴルフパフォーマンス神田店には、ストイックにビジネスゾーンを探求されているという評判の金築ラウル幸男コーチがいます。

2月から、金築コーチに付いて、ビジネスゾーンを断固としてキャッチアップし、目標のベストスコア(86)更新に向け、猛チャージをかける所存です。

この記事を書いた人

seiji

Seiji

経済学部で学んだ知識を使って会計関係の仕事に従事。仕事の関係で始めたゴルフに15年間取り組むも、思うように上達せず。50歳の誕生日を機に、好きなゴルフを中心にした人生を再構築することを決意し、妻の彩子と二人で生活の見直しを図る。会計の仕事を徐々に減らしつつ、投資家ゴルファーへの転身を目指して、日々奮闘中。ゴルフの目標は、3年以内にシングルプレイヤーとなること。現在のベストスコアは、86。