ゴルフパフォーマンスにおける基本のスイング
ゴルフパフォーマンスでは、スイングを3段階に分け、うち最初の二つを基本のスイングとして反復練習することを推奨しています。
すなわち、まず、スイングを❶腰から腰のスイング(ビジネスゾーン)、❷肩から肩のスイング(ベタ足)、❸フルスイング(右足一本で立つフィニッシュ)の3段階で考えます。
その上で、❶と❷が特に重要であるとして、この二つの反復練習を勧めているのです。
フルスイングの再現性が上がってこない!?
その勧めに従って、❶と❷を多く練習するようにしていると、まず、❶が安定してきて、次に、昨日の私のように❷についても、開眼したような感じになる方は多いようです。
しかし、❶と❷はある程度うまくできるようになったのに、❸が安定しない、いい当たりが続かないという声も多いということでした(本日、ゴルフパフォーマンスから来たメルマガより)。
私自身も、❶➡❷➡❸と振りを大きくするにつれて、ミート率(ボールの初速÷ヘッドスピード)が下がるようで、飛距離や打ち出し角度のバラツキが多くなっていきます。
他の理論に手を出すと…
練習場に通っても、なかなか❸がうまくいかず、焦れてしまうと、ついYouTubeで上がってくる幾多のレッスン動画を見て、何となくいいと思った打法や練習方法を取り入れたくなってしまいます。
しかし、他のプロが仰っていることは、それ自体が如何に良い理論であっても、前記のゴルフパフォーマンスで教えられている理論と前提が同じとは限りません。
動画を見て、自分に必要なのは、正にこれだ!!!と思っても、打席でそれをしてみると、さっぱり当たらなかったり、飛ばなかったりしがちです。
荻生徂徠の言葉がゴルフにも通じる!?
そんなことを考えながら、ふと手元にあった『陽明学のすすめⅤ』を開いたところ、いい話が載っていました。
それによると、江戸時代に南町奉行に抜擢された大岡忠相(越前守)は、この大任を完全に果たしたいという一念で、当時の大学者であった荻生徂徠を招待して、学問上の教えを授けてくれるように頼みました。
ところが、徂徠は、「俄仕込みの学問は付焼刃になるばかりで、到底これを腹の底から体得するわけにゆかぬものだ。其許のご性質は元来頓智に富ませられ、裁判にかけて是非を誤るごときの憂いはないとの評判である。然るに今もし俄かに学問をせらるると、これが反って禍となり、大事に臨んで決断の力を鈍くし、或は大義名分を謝るるに至る恐れがある。」と言って断ったということです。
実地に臨んで工夫研究したことでないと、実務で使い物になりません。付焼刃の学問が邪魔になって動きが取れなくなる弊害を避けるべきことを端的に示す、いい話だと思った次第です。
❸を安定させるための練習方法について
本日、ゴルフパフォーマンスから届いたメルマガによると、❶❷がある程度できるようになったのに、❸が安定しない人は(右打ちの場合)右足のかかとを浮かせるタイミングが早過ぎて、「軸ブレ」を起こしている可能性があるとのことでした。
そこで、❷のフィニッシュで2秒停止して、その後、❸のフィニッシュの位置まで振って3秒停止する素振り(通常のショットの50%ぐらいのスピードで可)をすることにより、右かかとを浮くのが早まらないようにして、軸ブレを防ぐことを勧めていました。
明日の練習の際に実践してみようと思います。