夏休みで大学生の姪が遊びに来ています。ほとんどゴルフクラブを握ったこともない姪ですが、練習場で数回練習しただけで自然とクラブを振っています。
理論先行の大人のスイング
星二も私、彩子もスイングのやり方をプロに教わってそのとおりに身体を動かそうとしてきています。いわゆる頭で理解して、身体をそのイメージのとおりに動かせるように何度も繰り返すということを当然のこととして、これまで練習してきました。
教わったことが直ぐにできるはずもない、と思い込んできました。
そして、自分たちの腕前が思うようでないのは、自分たちの練習不足や知らないことがまだあるからだと理解してきました。
これは私たちだけに特有の状態ではなく、頭で考えてそれを実践してみるという、大人のゴルフの習得方法ではないのかと思うに至りました。それは、今回「全然わからない」と言いながらも、毎回少しずつスイングを変化させていく姪の姿をゴルフ練習場で見たことから気づいたことです。
姪の進歩の段階
姪は、大学でも卓球部に所属しています。今はコロナ禍のためにほとんど練習もできていないようですが、中学・高校と受験のための中断はあったものの、ずっと卓球部に所属して運動を継続してきました。
運動が日常の一部とも言える生活です。
姪は卓球で身に付けたのか、初めからインパクトでしっかりクラブを振り、フォローまでしていました。
「よく最初からフォローまでできるね。」と声をかけたところ、「クラブが重いので自然と体が引っ張られて身体が少しねじれて後ろまで手とクラブが回ってしまう。」という答えが返ってきました。
なんと、最初からクラブの重さを感じるとは!私は、最初は身体全体に力みがあって、クラブの重さを全く感じませんでした。その代わり、レッスンの後は体中が痛くなり、特に肘は翌日まで痛みが残りました。姪にはそのような痛みは現れませんでした。
次にアプローチ練習も少ししてみようと、短いクラブで打つことを教えました。最初は、私たちの動きを見て真似てしましたが、どうしても手だけで打つようになってしまい、なかなかうまく行きませんでした。
そこで、両手を合わせた二等辺と両肩を結ぶラインで三角形を作ってそれを動かさないことと、右足から左足に体重移動をすることを教えました。
すると、短いクラブでもボールが当たり、近くの標的となっているネットにボールが入るようになりました!
最後になりますが、スイングをすると右手が痛いと訴えてきたので、姪のスイングを最初から最後まで丁寧に見てみました。
すると、フォローで上半身があまり動かず、基本的に前を向いたままなので、右手がクラブの重さを強く受けているように見えました。そこで、左足への体重移動に加えて、上半身も一緒に回すように助言したところ、右手への負担が少し軽減した様子でした。
どのクラブも毎回ではありませんが、一応ボールの良いところに当たり、スイングもバックスイングからフィニッシュまで拙いながらも形ができていました!
初めてクラブを振る姪を見て考えたこと
星二も私も、ゴルフは難しいスポーツで上達するのに何年もかかるのが普通だと理解してきました。そして、それ自体は間違いではないと思います。
しかし、「上達」の意味は広く、一応一通りのクラブを振れるレベルからプロに近いアマチュアゴルファーまで様々あります。ゴルフをプロのように極めようとすれば、非常に微細な点にも注意を払って、一分の狂いもないようにする必要があるのかもしれません。しかし、最初の段階ではそれほど緻密な理論は不要で、むしろ、理論先行の難しいゴルフをイメージしては現実以上にゴルフが難行苦行となり、数年かけても結局は大した進歩もしないということに終わるのではないかでしょうか。
頭で考えて、ああしよう、こうしようとするよりも、もっと伸び伸びクラブを振ってみようと、姪の初めてのスイングを見て思いました。自分たちのゴルフが思い込みで、大人特有の頭でっかちのゴルフになっていたことに気が付かされました
今日からまた楽しくゴルフです!
最後までお読みいただき、ありがとうございます!