酵素玄米とは
酵素玄米とは、玄米を小豆と塩と一緒に炊き、3~4日程度保温して熟成させた玄米のことを言います。
これは、『寝かせ玄米』と呼ばれることもあります。
3日程度炊き上がった玄米を寝かせることで、酵素の働きが活性化し、通常の玄米よりもギャバなどの身体に良いとされる栄養素がアップするといわれています。
さらに、私が最近酵素玄米を玄米ご飯に替えて作る理由は、その“食感”にあります。
炊き上げた後で、3日間保温して寝かせることで、玄米から水分が抜けて均一になり、もちもちとした食感に変身し、 玄米のパサパサ感が苦手という人でも、それほど抵抗なく、美味しく食べることができるようになります。
玄米が体に良い理由
玄米とは精米をしていないお米のことで、そもそもお米の原料となる稲の実のことをもみといい、そのもみの最も外側にある皮がもみ殻です。玄米は、もみからもみ殻を取り除いたもののことです。
玄米はぬか層というものに包まれていて、このぬか層を除去することを精米といい、精米してできるのが白米です。
そうすると、玄米には、白米では精米により失われたぬか層の栄養分が維持保存されていることになります。
その栄養分とは、具体的には、ビタミンB群、食物繊維、ミネラル、カリウム、マグネシウムなどです。
ビタミンB群の中でも、特にビタミンB1とB6が豊富で、B1は糖質をエネルギーに変えることを助ける働きがあり、脂肪の蓄積を抑え、肥満の防止に貢献します。B6も代謝に関する酵素反応に使われ、その欠乏は体温が下げ、免疫力の低下にも影響を及ぼします。
食物繊維は、腸内環境を整え、血糖値の急激な上昇を抑え、コレステロール濃度の低下にも効果が期待されます。
ミネラルとは、体を構成する主要な四元素、酸素、炭素、水素、窒素以外のものの全てを指します。その中で、
玄米に多く含まれている代表的なものにはカリウムやマグネシウムなどがあります。
カリウムはナトリウムを排出する効果があり、塩分の取りすぎなどを調整してくれることにより、高血圧の予防や改善の効果があるとされます。マグネシウムは、体内の代謝を助け、筋肉の収縮や体温・血圧などの調整にも一役かっています。
もちろん、白米にもこれらの栄養素は含まれているのですが、前述したように、精米することでその多くの部分が失われてしまうため、玄米の方がより高い栄養素の含有量となるわけです。私がこれまで見てきた比較の数字によれば、玄米の食物繊維は白米の約6倍、ビタミンEは約12倍、ミネラル分のマグネシウムは約5倍というものでした。
玄米よりも美味しい酵素玄米(寝かせ玄米)
玄米は豊富な栄養素から免疫力が上がり、便秘の改善などの良い効果が期待できる反面、デメリットもあります。
それは、パサパサ食感と消化がやや困難な点です。胃腸の弱い方やよく噛まないで飲み込んでしまう方は、玄米食を始めると消化不良になることがあります。
酵素玄米は、炊いてから発酵させるので、もっちりとした食感が楽しめ、消化吸収も通常の玄米よりも楽な気がします。
ゴルフのための基礎体力作りのためにも、酵素玄米をときどき炊いていきたいと思っています。