卓球混合ダブルス金メダリスト、水谷隼選手の「叫んでもずれない」サングラス、そもそも、なぜ屋内でもサングラスを着用しているの?

 東京五輪の卓球混合ダブルスで20歳の伊藤美誠選手と組んで見事に金メダルを獲得したベテランの水谷隼選手。屋内競技では珍しくサングラスを着用していて、ゲーム中に何度も雄叫びを上げてもサングラスがズレないことが話題になりました。そのサングラスのブランド「SWANS」のお店は、私、彩子が通う加圧トレーニングジムのあるビルの1階にあります。それで、どんなサングラスなのか気になったので調べてみました。もしかして、ゴルフにも役に立ちそうな予感がします。

なぜ水谷選手は屋内でもサングラスを着用するのか

 水谷選手がサングラスを試合中に使用するようになったのは、2019年頃からだそうです。

その理由は、卓球台の周囲を囲むLEDライトの看板がボールを見えず楽してしまっているからなのです。LED看板から出る白い光と卓球の白いボールが重なって水谷選手の目にはボールが消えるように映ってしまったようです。

水谷選手の目にはと記しましたが、他の選手には同じことは起こらなかったのです。なぜならば、その現象は水谷選手が受けたレーシック手術の影響からではないかと考えられたからです。

水谷選手は、2013年に左目の、2018年には右目のレーシック手術をしています。元々の発端は、2013年の日本選手権の決勝時に、目の見えずらさを感じて検査を受けたところ、左右の視力が大きく異なっていたことが判明したそうです。具体的には、右目が2.0、左目が0.3だったそうです。それで、その不均衡を直すために左目のレーシック手術を受けたようです。

その結果、左目の視力も1.5まで回復し、2018年までは問題なく過ごせていたようです。

ところが、2018年になると、今度は右目が0.7にまで視力が減退していることがわかり、今度は右目のレーシック手術を受けたそうです。それ以降、ボールがしかいから消えるという現象が始まったようです。もっとも、この現象が必ずしもレーシックが原因なのかは専門家でも分からないようです。後遺症と言えるのかは分かりません。

なぜこのサングラスなのか

現在は、水谷選手は眼科で目の治療も行いつつ、視力の矯正もしているようですが、このサングラスは視力では調整できない部分でも水谷選手に貢献してくれているようです。

水谷選手が着用するサングラス「SWANS(スワンズ)」というブランドを展開する山本光学(大阪府)による開発のエピソードがあります。水谷選手から「屋内LED照明のまぶしさを抑えたい」との相談を受けて開発に着手した同社は、光の波長を調整する技術を活用し、「見たい対象物はくっきりと映し、まぶしい光は抑える」ことを目指してこのレンズを開発したそうです。

ですから、最初に問題となった水谷選手のボールが消える現象はこのサングラスを直用することで解消されると言うわけなのです。なお、2012年ロンドン五輪アーチェリー男子個人の銀メダリストで、東京五輪でも男子団体で銅メダルに輝いた古川高晴選手も、70メートル離れた的の中心が見やすくなるよう、同じ技術を生かしたサングラスを着用しているそうです。  

また、水谷選手のサングラスは、レンズ下部からフレームが伸びる構造も特徴的だそうです。「アンダーテンプルデザイン」と呼ばれ、重心を低く抑えることで振動を抑える機能があり、もともと長距離ランナー向けに作られたもので、女子マラソンの野口みずきさんが2004年アテネ五輪で金メダルを獲得した際に着用したタイプで、その後、改良を重ねてきたものだそうです。  

ツイッターでは「叫んでも微動だにしないフィット感、すごいな!」「気になりすぎる」「かっこいい!」と水谷選手のサングラスを話題にしたツイートでいっぱいです。山本光学の広報担当者は「選手の要望に寄り添い、視覚の面で力になっているならうれしい限り」と話していると言う談話がネット上に紹介されていました。

こんな担当者がついていてくれたからこその水谷、伊藤選手の金メダルが実現したのかもしれませんね!

ゴルフにもこのサングラスは使えるかも?

星二は、ゴルフ場ではいつも上からメガネに被せる形のクリップ型のサングラスを使用しています。太陽の光が眩しくて、ボールが見えなくなるからだそうです。

私、彩子も遠くに飛ぶボールが途中から見えなくなります。もしかしたら、この水谷選手の使用しているサングラスを使えば、太陽の眩しさの中でも白いボールがはっきりと見えるようになるのかもしれませんね!今度加圧トレーニングに行く際にSWANSを覗いてみようかと思います。

余談

2度目のレーシック手術後、自分の視界のボールが消えるという状態に至った時点でも水谷選手はそのことを周囲には特に説明せず、なぜサングラスなのかと記者から質問されても、「おしゃれでしょ?」と答えていたそうです。自分の弱点を言い訳にせずに、自分にできる精一杯をやって勝ってきたのだと思います。そんな苦しい時期を越えてきた選手だからこそ、ドイツ戦での絶体絶命のピンチでも落ち着いて逆転勝利に伊藤選手を導いて、金メダルへの道を開くことができたのですね!スポーツは感動を与えてくれますね。

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございます!

この記事を書いた人

saiko

Saiko

アメリカ留学を経て、予備校や学習塾での英語教育に携わること約10年。在職中に英検1級を取得。TOIEC985点。法律関係に転職し、夫婦で同業、共働きしながら現在に至る。留学や受験時代の体験から人の潜在意識や潜在能力に関心を抱く。夫の星二の50歳の誕生日を機に、星二の夢である「ゴルフでシングルに」に一緒にチャレンジするべくゴルフを習い始める。3年で100切りを目指して、趣味の英語と旅行も織り交ぜながら、星二と一緒にゴルフの上達を目指す。楽しく上達がモットー。現在のベストスコアは、117。