大納会と日経平均株価

 本日(12月30日)、YouTubeのライブ配信で、日本取引所グループの、東京証券取引所と大阪証券取引所、それぞれにおいて、大納会のセレモニーが行われました。年内最後の取引を終了した直後におこなわれる締めの儀式ですが、私星二はこれまで見たことがありませんでしたが、今年は、偶々、YouTubeで「オプショントレード普及協会」をチャンネル登録していたので、直前に予告画面が上がってきて、その存在を知り、時間差で行われた両取引所のライブ中継をいずれも見ることができました。

 以下、❶東京証券取引所の大納会の様子、❷大阪証券取引所の大納会の様子、❸今年一年の日経平均の値動き、❹私の手仕舞いの決断、❺来年に向けたオプショントレードの(私の中での)可能性について、述べたいと思います。

❶東京証券取引所の大納会の様子

 コロナへの警戒もあって、参列者が限られセレモニー自体は、30分程度の簡素なものでしたが、同取引所の設立に尽力した故渋沢栄一氏の偉業にちなんで、今年のNHK大河ドラマ『晴天を突け』で同氏役を演じた俳優の吉沢亮氏が登場し、同取引所の一年の終わりを告げる鐘を5回鳴らしたのが印象的でした。5回鳴らすのは、五穀豊穣にちなんでいるとのことで、日本経済の発展と見なの幸せを祈願する意味があるようでした。

❷大阪証券取引所の大納会の様子

 東京証券取引所の大納会終了後、大阪証券取引所の大納会が行われました。こちらには、大阪証券取引所の設立に尽力した故五代友厚氏の偉業にちなんで、NHK朝ドラ『あさが来た』と大河ドラマ『晴天を突け』の二つの作品で同氏役を演じたアーティストのディーン・フジオカ氏が登場しました。

 大阪証券取引所の場合、東京証券取引所と異なり、その前に、関西地区で新規上場果たした企業と経営者の紹介や、大阪府知事の吉村祥文氏のビデオメッセージがあったことです。(2025年に予定されている大阪万博を向けて)大阪を国際金融都市として盛り上げる取り組みが強調されていた感じがしました。

 大阪証券証券取引所でも、鐘を新調し、同取引所が始まって以来、初めて鳴らすとのことでした。フジオカ氏が3回、新規上場企業の経営者のうちの一人の方が3回、鐘を鳴らし、セレモニーが終了しました。

❸今年一年の日経平均の値動き

 両取引所共、取引所の代表者の方が挨拶したのですが、その中、表現は異なるものの、日経平均の値動きに関する講評がありました。

 全銘柄を対象とするTOPIXの重要性が増しているとは言うものの、代表的な225銘柄しかカバーしていないとはいえ、やはり歴史のある、日経平均の方が多くの人にとって身近な「株価」であることはまだ変わらないと思いました。

 日経平均の値動きの説明を文章化すると、分かりづらいので、図で示させていただきます。多少はみ出した時期はあるものの、27000円~30000円の間を行ったり来たりの、いわゆる「ボックス相場」「レンジ相場」であったことが分かります。

❹私の手仕舞いの決断

 実は、私星二は、今年の11月26日(南アフリカで変異株が検出され、感染拡大中とのニュースが出た「オミクロンショック」初日でした。)から、ひまわり証券㈱のループ株365という自動売買システムで日経平均が300円動くごとに最低取引量の1ロット(100単位)、新規で買ったり、決済で売ったりする「B300」の運用をしていました。上記の図を見る限り、来年も続けても良さそうな感じに見えます。

 しかし、ひまわり証券㈱のFXの方の動画番組で市場参加者が減る年末年始はフラッシュクラッシュ(一瞬暴落・暴騰してしまう現象)に気を付けるように注意喚起しているのが目に留まりました。

 私の「B300」の運用の場合、資金量の限界との関係で最大ポジション数は8に設定されています。ということは、価格の下落が大きく、例えば、2400円一気に下がると、300円×8を超えてしまい、大きな損切りに遭ってしまいます。

 一度にそんなに大きな下落があるとは思えませんが、株価指数の取引の経験は今年3月に裁量でちょっと手を出して失敗して以来、まだ2度目なので、相場感覚が未熟で、判断が付きかねます。

 そこで、これまでの利益を失わないためにも、「B300」を停止して、残ってしまった2つのポジションを手動で損切りして、手仕舞いました。

 これで、年末年始に日経平均が上昇すれば(下がらなければ)、その分、利益を取り逃がすことになりますが、一年の大事なスタートである正月を余計な心配なく過ごすためにも、やむを得ない措置であったと冷静に受け止めています。

❺来年に向けたオプショントレードの(私の中での)可能性

 今年初めて大納会のライブ中継を見るきっかけを作ってくれた「オプショントレード普及協会」の(無料)YouTubeチャンネルですが、いくつか視聴してみたところ、保有株式や株価指数(先物)の買いポジションが大きく下がるかもしれないものの、手放したくないときの保険の代わりにリスクをオプション購入手数料に限定できるオプショントレードを利用する方法があることを知りました。

 いくつか独特の概念があり(本質的な価値と時間的な価値、ブラックショールズ・モデル、デルタとガンマ、インプライド・ボラティリティ、MonthlyとWeekly)、事前によく勉強する必要はありそうですが、大昔に大学の経済学部の授業で出てきたことも一部含まれているような気もするので、同協会の動画を見て勉強して、実際にオプショントレードを行えるようになることを来年の目標の一つに加えたいと思いました。

この記事を書いた人

seiji

Seiji

経済学部で学んだ知識を使って会計関係の仕事に従事。仕事の関係で始めたゴルフに15年間取り組むも、思うように上達せず。50歳の誕生日を機に、好きなゴルフを中心にした人生を再構築することを決意し、妻の彩子と二人で生活の見直しを図る。会計の仕事を徐々に減らしつつ、投資家ゴルファーへの転身を目指して、日々奮闘中。ゴルフの目標は、3年以内にシングルプレイヤーとなること。現在のベストスコアは、86。