「できなければ出来るまで・・一切の妥協なく」を標榜する英語学校、NCC総合英語学院での学習体験記(休学と復学)

「真剣に学習する人のみ募集」を生徒募集のスローガンに掲げる、新宿のNCC総合英語学院に今年の2月から復学しました。

2年前に始めて、あまりのスパルタ教育についていけず、仕事も多忙を極めていたので、休学制度を利用して1年間休学していました。

NCC総合英語学院について

NCC は、元々は通訳者の勉強会から始まった英語学校で、NCCは”Novel Communication Center”(斬新なコミュニケーションセンター)の頭文字のようです。

申し込んだのは、2年も前ですが、当時はなぜか自分の中で「英語を学び直そう」という気持ちが強くあったようです。

おそらく、その昔通訳の資格を取りたいと思っていた時期があり、その取得を再度検討していたため、普通ではない英語学校に行こうと思っていました。

そして、ネットで「英語」「真剣」などで検索したら、出てきたのがNCC総合英語学院でした。

NCCでは、電話は午後2時からしか受け付けず、メールもありません。

限られた情報しかホームページには載っておりませんでしたが、熱心な生徒が全国から通っているという記載があり、それは相当な良い学校なのだろうと思いました。

それで、説明会に参加し、プレースメントテストを受けてみました。

その結果、プロ通訳の研修が上級クラスで、私は中級クラスというところに入りました。

このクラスは、中級とはいえ、素人にはもっとも高いレベルということでした。

授業内容

当時、緊張しながら、3時間のクラスに参加しました。

クラスは、最初の1時間近くを費やして、前回の授業で習った英語の文章や過去の課題、英単語、口語表現などの宿題の答え合わせから始まりました。

宿題は、それらを全て暗記してきて、担当講師の読み上げる日本語に対応する英文を何も見ずに答えるというものでした。

また、通訳理論の実践として、講師の日本語の短いストーリーをその場で英訳するというディクテーションというものもありました。

宿題の発表は、順番で、正確に再現できないと、講師が”Next person.”として遮り、それが3回重なると、その人は当日は発言が許されません。

これは、毎回相当な緊張を強いるものでした。

それが終わると、当日の授業です。

主に英訳をしますが、その際に文章の構造や英語特有の表現、注意点などを講師が教えてくれます。

とても興味深い内容なのですが、内容に集中できません。

そして、順番に英作文にチャレンジしますが、これも緊張の連続でした。

頭の中が緊張と恐怖でいっぱいになり、講義が終わると疲れがドッと出てきていました。

1ヶ月でリタイア

当時、私は1ヶ月間頑張りましたが、平日の自宅での暗記作業が辛くなり、忙しくなった仕事を理由として休学することにしました。

何が辛いかというと、講師の”Next person.”という声が耳の奥に聞こえてくるような気がして、覚えようとしてもうまく覚えられないのです。

そして、3時間半ほどの講義が終わると、ぐったりして大江戸線でうとうとしながら帰途に着くのでした。

講師は熱心で、生徒を辛くさせようとしていたとは思いませんが、間違うと責められているようで、それが他の人に対してであっても、私にはとても辛く感じられました。

その後、1年後に復学を希望して、NCCに連絡しました。

しかし、この時は、私の入れるクラスが定員を超えているということで、空きが出るまで待ってほしいと言われました。

2年後に復学

その後、コロナ禍に入り、2年が経過して、遂に復学となりました。

コロナ禍の2年間で私も少し心が落ち着き、NCCをやり残した課題として、プレッシャーと闘ってみようかという気になってきました。

とはいえ、前回と同じように辛くなったならば、今度は休学ではなく、退学をしようと心の底では考えていました。

既に高額な年間授業料を納付しており、英語も好きなことなので再チャレンジすることは自分のためでもあると考えてのことでした。

そして、今度は別な講師が担当するクラスに復学することになりました。

そして、緊張しながら迎えた初日。

生徒が詰まると、講師がぶつぶつと次の単語を発音する真似をして助け舟を出しています。

そして、言い間違えた場合には、言い直しもOKでした。(前のクラスでは間違えた途端にアウト!)

私は肩の力がスーッと抜けるのを感じました。

そして、この講師が講義する教室には笑いが絶えません。

その笑いは、ふざけた笑いではなく、努力の結果出てしまったミスに対する尊敬の笑いとでも言いましょうか、講師のコメントと共に印象に残るものです。

今回は、私もできるだけ朝晩に暗記対象の文章や単語、口語などを手元にコピーして置いて、口にするようにしています。

その結果、金曜日くらいまでにはなんとなく英語の文章の構造が脳裏に焼き付き、光景が浮かぶようになってきます。

そして、講義直前まで暗記を繰り返すことで、頭の中がフル回転する状態になります。

そうすると、宿題の発表は一種の発表会のようです。

ドキドキしますが、楽しんでトライできます。

講師は日本人ですが、いつも笑顔とユーモアで教室中を湧かせています。

復学から3ヶ月経過して

前回と同じように辛さが心を占めたら、もう辞めようと思って復学したのですが、今では英語学習が生活にメリハリを与えてくれる要素になっています。

時に準備が万全でなく、冷や汗をかくこともありますが、そんな時でも講師の先生はユーモアを交えて対応してくれます。

そして、なんと英語の学習は楽しいものなのだろうと思わせてくれます。

これまで、自分も予備校や学習塾の教壇に立って、教える側を経験してきました。

その時は、生徒のモーティベーションが生徒の成績に直結するのではないかと考えていました。

しかし、今回、プレッシャーが強すぎる環境とユーモア溢れる環境という二つの環境で同じ教材を使って勉強をして、少し考えが変わりました。

英語の楽しさを生徒に教えるためには、生徒がそこにいること自体を楽しめなければ学習は始まらないのではないかと。

もちろん、NCCで私が最初に教わった講師の方のクラスで立派に学習目標を達成されて、資格を取得したり、社内試験に合格されている方はたくさんおります。

しかし、個人の特性かもしれませんが、私の場合、楽しいという気持ちで居られることが学びや安らぎの前提です。

これから、YouTubeで英語を使ってスピリチュアルな、潜在意識に関する発信をしていこうとしている私にとっては、大きな学びを得た気がします。

これからも、NCCに関する情報をお知らせしていきたいと思いますが、本日は復学後初めて、自分の状況を振り返る余裕が出てきたので、まずはそこから始めました。

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!

この記事を書いた人

saiko

Saiko

アメリカ留学を経て、予備校や学習塾での英語教育に携わること約10年。在職中に英検1級を取得。TOIEC985点。法律関係に転職し、夫婦で同業、共働きしながら現在に至る。留学や受験時代の体験から人の潜在意識や潜在能力に関心を抱く。夫の星二の50歳の誕生日を機に、星二の夢である「ゴルフでシングルに」に一緒にチャレンジするべくゴルフを習い始める。3年で100切りを目指して、趣味の英語と旅行も織り交ぜながら、星二と一緒にゴルフの上達を目指す。楽しく上達がモットー。現在のベストスコアは、117。