9月25日土曜日に千葉県成田市の近郊にあるアコーディア・ゴルフで行われたゴルフ・パフォーマンス主催のコースティーチングに参加して、アプローチ、パター、バンカー、そして3ホールのコースレッスンを受講してきました。それぞれのクラブの特徴や正しい使い方を教わり、それまでかなり自己流でそれぞれのクラブを振っていたことに気が付きました。今後のラウンドでの取り組みに、大きな変化の予感がしました!
コースティーチングとは?
ゴルフ・パフォーマンスでは、通常のスイングを形成するための月2回の個人レッスンが進んでいくと、受講者の段階に応じて、3種類のコースレッスン(コースティーチングと呼ばれています)を用意してくれています。前回の記事にも記しましたが、今回、私、彩子が参加するのは、その3種類のコースティーチングのうちで、一番基礎的な内容のものです。
具体的には、アプローチ、パター、バンカーというスコアに直結するグリーン周り(パターはグリーン上ですが)のクラブの扱い方をそれぞれの専用エリアで担当のコーチから指導を受けます。それと前後して、3ホールだけの研究用と思われるコースで、それぞれの学びを確認しながら、コースマネジメントについてのレッスンを受けます。
場所は、千葉県成田市近郊にあるアコーディア・ゴルフガーデンというアコーディアが研究開発のために特に使用しているゴルフ場です。一般の入場者は受け入れていないようで、当日はゴルフ・パフォーマンスの受講生専用に使われていました。
朝のミーティング
コースティーチングは、早朝8時に参加者がミーティングルームに集合し、指導してくれる4人のゴルフ・パフォーマンスのコーチの紹介と、一日の流れ、ゴルフの上達に必要なアドバイスを受けるところから始まりました。
その際に印象に残ったのは、ゴルフ・パフォーマンス千葉店の大野コーチの言葉です。
「ゴルフは、いつになっても、いくつになっても更新可能なスポーツです。」
そうなのです、ゴルフはいつ始めても遅くはないのです。いくつからでも楽しんで、腕を上げていくことができる楽しいスポーツなのです。これは、私の最近の実感です。最初の頃は、身体中に力が入っていたので、練習場に行くたびに身体中が痛くなり、マッサージに通っていました。
ところが、ゴルフを始めて間もなく1年が経とうとしていますが、最近は身体の力が前よりも抜けて、スイングしても特に身体に痛みを感じることはありませんし、練習場に行った後で身体が痛みを覚えるということもなくなりました。
それでも、筋肉を解して身体の調子を保つために、夜は星二と二人、マッサージをしあいます。その際には、大阪まで習いに行ってきた筋膜リリースもやっています。これは本来コラーゲン繊維を壊すので若干の痛みを感じるはずなのですが、私たちのは少し自己流で柔らかいタッチで、なかなかリラックスできます。
また、ゴルフをするようになってプロテインも日々摂取するようになってきましたが(タンパクオトメ)、夜寝る前にはギャバ入りの休息タンパクオトメを飲んでいます。これを飲んで就寝すると、睡眠がとても深く、短時間でも十分な睡眠が取れる気がしています。
話が横道に逸れてしまいましたが、私はゴルフを始めて、とても健康的になり、日々の生活にメリハリが効いてきました。これもゴルフの素晴らしい点です。「ゴルフは、いつになっても、いくつになっても更新可能なスポーツです。」という大野コーチの言葉から敷衍してしまいましたが、生活面でもゴルフのお陰で更新可能と言えます!
ゴルフ上達のための5つの科目(要素)
この朝のミーティングで大野コーチが挙げていたゴルフ上達の5つの科目(要素)についても紹介します。ゴルフの上達には、次の5つが不可欠であるとゴルフ・パフォーマンスでは考えているそうです。
- ギア(道具)
- スイング技術
- メンタル
- コースマネジメント
- フィジカル(身体の状態)
ギア(道具)というのが特徴的で、スイングを形成している段階では、その人が振れる範囲で最も重いクラブが良いそうです。なぜならば、クラブが重いと自分のスイングのエラーがそのままミスになり、これを知り修正していくことで、正しいスイングが身につくからということでした。
私もゴルフ・パフォーマンスのクラブフィッティングで、それまでとは全く違うクラブを清水コーチに選んでいただきました。それまでは、ゼクシオのレディースという最も簡単とされるクラブを使っていたので、フィッティング後は、最初、その重さの違いに戸惑いましたが、慣れてくるとその重さでは手打ちがしにくいということに気が付きました。と同時に、それ以前がいかに手打ちで、自己流のスイングをしていたのかに思いが至りました。
やはり、スコア100切りを目指して真剣に取り組むゴルフでは、たとえその分時間が長くかかっても、正しいスイングを身に付けるプロセスが不可欠でしょうし、現在のクラブはそのための正しいギア(道具)なのだと自信を持って言える気がします。
アプローチ練習
アプローチ練習場では、3人一組となって横並びで、最初は短いアプローチから徐々に距離を上げたアプローチの打ち方を練習します。特に短いアプローチでは、体重移動を忘れて上半身、あるいは手だけで打ってしまいがちです。そうすると、方向性もボールの当たりも思ったところとずれてしまうことが多くありました。
ゴルフ・パフォーマンスでは、インパクトを正確に打つための練習として「ビジネスゾーン」と呼ばれる短いスイングを教わります。この時の体重移動、センター、センター、左の意識がアプローチでは特に重要であることを再確認しました。
また、私の場合には、気が付くとグリップがストロング・グリップになってしまっていることがあり、今回その点をアプローチを担当してくださった福永コーチに指摘していただき、ショットがときどき極端に右に行ってしまう原因が分かりました!
アプローチのフォローでは、右掌を打ちたい方向に向けるという意識も大切だと教わりました。
また、方向性を正確にするために、グリーン上のピンとボールを結んだ線の延長線上に目印となるもの(スパット)を探し、その線とボールを結んだ線と平行に立つようにすると良いという足の位置の決め方に関するアドバイスもいただきました。それまで、おおよその方向性だけを目で見てアプローチショットを打っていたので、これは私にとっては結構大きな進歩でした。
また、私はアプローチではクラブをアウトサイドにテークバックしていたようで、自分の身体なりで良いので、インサイドに入るイメージでテークバックすると良いと助言をいただきました。そして、方向性やうまく当たるかを不安に思わずに打つことも良いショットには大切なようです。そして、クラブは打つ人がボールに当てようと思わなくても当たるように作られていることを信頼すべきだということも感じました。
アプローチ練習の後半では、直接ピンを狙うのではなく、グリーン上のパターしやすいところにボールを止めるために、グリーン周りで最初にどこにボールを落とすかを考えてアプローチするという課題に取り組みました。
私は、写真のグリーン上の中央のピンを狙ってアプローチしたところ、誤って左側のピンのカップに入るというユニークなハプニングもあり、アプローチの基本を学びながらの50分はあっという間に過ぎました。
パター練習
パター練習場では、①方向性、②距離感、③ラインの読み方の3つを教わり、実際にそれらを意識して先ずは1ヤードのパットを確実に入れる練習、1ヤードのパットに自信をつける練習から入りました。
ゴルフ・パフォーマンスに通う前の私、彩子は、実はパターも体重移動して打っていました。なので、たいていは必要な距離よりも強く打ってしまい、カップの周りを行ったり来たりという、情けないことをしていました(´;ω;`)。
パターでは体重移動せず、両足を広めに開いて安定させて、肩を回して打つというのを知ってからは、少しパット数が減りましたが、それまではパット数は予測不可能でした。
1ヤードのパットというのは、易しそうに見えますが、落ち着いてやらないと意外と外します。力加減も慣れないと微妙で、その時によってうまく行ったり、行かなかったりというところです。
しかし、3球ずつ数回繰り返していくうちに、どれくらいテークバックをすればいいのか、フォローはどれくらいすればうまくカップに収まるのかという感覚が培われていきました。
次に教わったのは、ライン(芝目)の読み方でした。ラインは、グリーンにボールが載る前に、グリーン全体の傾斜とピンの位置を確認しておくことが大切だそうです。そのうえで、ボールがグリーンに載ったら、ボールとピンの位置から、傾斜(上りか下りか)を確認するためにボールとカップを結んだ線の横に立ってみると良いということでした。そして、打つ前にボールの後ろからラインを見て、打つー加速ー減速ーよれよれとなる流れをイメージしてパッティングすることが大切だそうです。
その後、グリーンの中央を横切るくらいのロングホールに挑戦しました。最初は、わざとカップを越えてからボールが止まるような長すぎるパットをします。次に、同じくカップを越えるのですが、2回目は1回目よりは短く、3度目は、ちょうどカップ付近、できれば1ヤードくらいのところに止めるイメージで打つロングホールを練習しました。3つの違いを打ちながら感じることで、長いパットについても、カップから1ヤード近辺のところまで打ってみようという腹積もりができることに気が付きました。
バンカー練習
私はバンカーが最も苦手で、ラウンドでバンカーにボールが入るたびにそこだけで数打使っていました。それでも数打でバンカー脱出できればラッキーな方で、大抵はバンカー上でも普通のアイアンスイングでボールを打ち、かなり遠くまで飛ばしてしまうこともありました。
そんな私ですから、今回のコースティーチングでは特にバンカーの打ち方を学ぶことに期待がありました。
まず、バンカー指導担当の山田コーチが最初に説明してくれたバンカーの基本に私は驚きました。それは、次のような内容です。
- バンカーではボールは打たない
- バンカーではむしろダフリたい
- バンカーではボールの手前でクラブを落としてOK
- バンカーでは砂と一緒にボールを運び出す
これは、バンカーではアイアンのようにクラブのリーディングエッジを使ってボールを打つのではなく、むしろその後ろのバンスを砂の下で使ってボールを砂ごと運び出すのだそうです。ですから、他のアイアンのようにハンドファーストではなく、シャフトを自分に対して真っすぐ構えてアドレスを作って、クラブヘッドが自分の胸の真ん中にくるようにするということでした。
ボールは、クラブヘッドより1つ分くらい左のところにあるイメージです。
足下に引いた真っすぐな線上にボールを少し間隔を空けて置き、線のやや右手前にクラブヘッドを入れるイメージで打ちました。その際に、重心は初めから左足で、軸ブレをしないように気をつけながら、コンパクトにスイングします。すると不思議なのですが、バンカーの砂の下に入ったクラブが振り抜きと同時に砂を運び出します。同時にボールもバンカーの外に飛び出しました!
これがバンカーショットか!と自分でも驚きましたが、砂と一緒にボールがバンカーから出て行きました。その後も、毎回同じようには行きませんでしたが、教わったとおりの打ち方で打つと砂と一緒にボールがバンカーから飛び出しました。
ああ、バンカーってこう打つんだと実感したレッスンでした。大きな収穫でした。
3ホールのラウンドレッスン
参加者の中にはコースデビュー前の人もいますので、ラウンドレッスンでは、ゴルフバッグのカートへの積み方から教えていただきました。最近はオールセルフのゴルフ場も多く、バッグの向きや留め方も最初は戸惑うことばかりなので助かりました。
そして、コースで気を付ける4つのこと、①風、②距離、③ライ、④コースマネジメントについてもどのように気をつければよいのか、それぞれの人の見解を確認しつつ、具体的状況に即して対応方法を教えていただきました。
その中の一つに、ティーグランドが高い位置にあって、打ち下ろしのコースの場合、目線をコースに下げてしまうとうまく打てなくなるという指摘がありました。最初のホールもそうでした。その場合には、ティーグランドと同じ高さにある遠くのもの、例えば樹木などに目線を置いて、平らな目線をキープすると良いそうです。また、打つ前に左手を上げて、アラインメントを確認するのも有効ということでした。
どのクラブで打つか、どの距離を打つかなどは人によりさまざまですが、やはり、自分がそれぞれのクラブでどれくらいの飛距離を出せるのかを把握しておくことはコースマネジメントにおいてとても重要な要素になることを実感しました。番手選びもこれから意識していかなくてはならない重要な課題です。
ラウンド中にはコースの状況を見ながら、その時、その時の自分にとってのベストな判断とその判断により決定したことを実行できるだけの気力(メンタル)、体力(フィジカル)、そしてスイング(技術)が必要なのだと今回のラウンド指導を受けて、強く思いました。
ゴルフは面倒なスポーツと言えば面倒なスポーツかもしれません。直ぐにできるようにならないですし、習得することも多いのも事実です。でも、不思議とやればやっただけの成果をゴルフは見せてくれます。練習してもなかなかうまくならない時がありますが、その時に諦めずに少しの間やり続けると、その前には全くできなかったことが徐々にできるようになってくるから不思議です。
心も身体もいくつになっても変更可能なのだと教えてくれるスポーツ、それが今の私と星二にとってのゴルフです。これからも、この楽しさを発信していきたいと思います。スコアもそのうちに良くなってくることと思います。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。